農家のおやつ

やまね

2007年10月01日 09:01

先日、myヨガの先生、ともっちさんからみょうがぼちをいただきました。

以前、ご自身のブログでも「みょうがぼち・・うまい」と紹介されていたので、

どんなお味かと楽しみにいただきました。

米粉と小麦粉を練った皮で空豆の餡を包んだ、

素朴でありながら品の良い美味しいおもちでしたよ。



お餅に同封されていた栞には、美濃地方でよく作られていた農家のおやつとありました。

そういえば、友人が娘にプレゼントしてくれた「おばあちゃんのお菓子」という本にも、田植えの手伝いの人たちに振舞った「白玉団子の黒蜜がけ」というお菓子が、その由来とともに紹介されていました。

私の母は高知の農家の生まれです。子どもの頃連れられて母の実家に帰省しますと、いつも祖母が柏餅を作ってくれました。母の話ではこれも農家のおやつだったそうです。

米粉や白玉粉は、残米を臼で挽いてお菓子の材料に変身、練って火を通せばすぐに食べられるし、人数に応じて量も調整もしやすい、とても重宝な素材だったんだと思います。

農業が現代のように機械化されていなかった頃、田植えや稲刈りには多くの人手を要した事でしょう。母の実家も、農地解放以前はたくさんの小作さんがいて、祖母は母達娘を手伝わせながら、せっせとおやつを作ったそうです。

今のように安い袋菓子が簡単に手に入らない時代、農繁期の農家では、日本中どこでもこのようにしておかーちゃんがおやつを作り、それは重労働に従事する働き手の楽しみになっていたのでしょうね。

今では和菓子屋さんで買ってくるようになった「農家のお菓子」、いただきながらその由来に思いを巡らせ、「あ~、雨あがったら仕事おいといて稲刈りやなぁ~」と現実に引き戻された私でありました。

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