前を向いて

やまね

2008年01月16日 12:53

母と暮らし始めたことでいろいろと事件がおこり、
皆様にブログで愚痴って励ましいただいて、
冷静に母や自分と向き合うために、ばーちゃん特集組んで・・・(笑

「前向きな姿」と皆様にお褒めいただいていますが、
実を申しますと結構イロイロときておりまして、
全てを投げ出し、叫びだしたい日も多々あるのです。

昨日は母を歯医者さんに連れて行く日でした。
朝一番の予約が取れたので8時には医院に着き、
8時半丁度に診察が始まりました。

9時には治療も終わり、「今日は9時半には戻れる!」とホッとしておりました。
連休明けで仕事もたまっておりますので、9時半に事務所に戻れれば御の字です。
しかし世の中そんなに上手くは行きません。

母にとって病院に行く日というのは、帰りに買い物の出来る楽しみな日です。
でも連休前の金曜日にくみあい病院の診察で出かけましたので、
母も買い物を充分楽しんだはずです。私は昨日はまっすぐ帰宅するつもりでいたのです。

ところが母は当然のことながら昨日もお出かけを期待をしていました。
ま、考えてみりゃ、金曜日に出かけたことは、もう忘れてしまっていますからね。
「今日はどうしたいの?」と聞きますと「菓子パンを買いにいかないといけない」・・・

こういう瞬間、私の頭の中は真っ白になります。
数秒後にこみ上げてくる感情を押し殺し、ここはグッと我慢します。
そうしないと母の口からは「そろそろ帰らせてもらう・・・」の台詞が飛び出しますので・・・

しかし朝9時からあいているスーパーはありません。
時間つぶしのため、しかたなく「朝市に行ってみる?」と聞くと大喜び、
寒気厳しい中、宮川沿いを歩いてきました。

  

凍てついた空気は辺りの風景を美しく清めたように見えました。
川面は朝日を受け黄金に輝き、鴨達の躍動も力強く、
鍛冶橋周辺をこんなに美しく感じたのは何年ぶりだったでしょうか・・・

こんなことを感じられるのも母のおかげ・・・
なんて殊勝な気持ちになるほど、私は出来た人間ではありません。
でも得がたい経験をしていることは、確かなのかもしれません。

このような日々が、まだまだ続くのでしょう。




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