闘う住宅改修@介護保険②

やまね

2008年12月02日 14:57

とりあえず、理論武装して向ってみる

週末に書類を作成して、月曜日に提出予定してたばーちゃんのための住宅改修書類、
ちょっと遅れちゃって本日提出となりました。
理論武装するには形式が大切!という訳で、書類はしっかり作成します。



たかだかばーちゃんのトイレとスロープを改修するのに、何故わざわざ戦いに挑むのか?
それには訳があります。

問題点はふたつ
1、ウチが法人ではないので人件費が認められず、助成されるのは材料費のみに限られること。
2、ばーちゃんは世帯主であるにもかかわらず、扶養家族とみなされていて、高山市独自の高齢者住宅改造助成金がもらえない可能性が高いこと。

1、に関しては、ま、ダメならしかたがないのですが、役所の人にバリアフリー化のための工事とは如何なるものかをしっかり理解して欲しいので、直訴してみるつもりです。
だって、そこそこの工事です。日曜大工で済ませられる規模ではない・・・だからばーちゃんにショート・ステイ入っててもらって、その間に従業員も一緒に通常の業務として施工するつもり。法人なら認めるが個人事業主の場合はだめって言われても、実態は同じなんです。

2、に関しては、「戸籍上の世帯ではなく実質的な世帯状況に応じて」とのことです。
いくら戸籍上別世帯でも、一緒の家に住んでるってことは、
ばーちゃん所詮介護=扶養されているんでしょ?って理屈です。
役所の方は「実態に則して」っていうけど、実態に則するんだったら1、に関して私達の業務だって会社組織の建築屋さんと同じでしょ?

2、の件に関しては、仕事で依頼を受けた物件の場合でもよくひっかかるんですよ。
例えば・・・・・急におばーちゃんを引き取ったので、トイレと風呂と玄関の改造に100万円ほどかかりそうだが、共働きの息子世帯の収入があるので上限25万円までしか助成されない。しかもこの制度、あくまでも介護保険の住宅改修費用への上乗せだから、5万円しか上乗せしてもらえない。介護保険の20万のうち1割は自己負担だから、実質100万円の工事で補填されるのは23万円。
この場合、おばーちゃんが一人暮らしと認められれば、75万円-介護保険の1割負担2万円で73万円補填されます。

息子さん夫婦が所得制限に引っかかったっていっても、決して裕福な暮らししている訳ではないと思うんです。例えば子どもが2人とも大学に通っていたら・・・・・
どれくらい生活費を圧迫しているか解りそうなものですよね?

このような線引きは、最終的に高齢者へのしわ寄せとなって現れると思います。
いくらお年寄りを大切に思う気持ちがあっても、わが子の学費を払わないで改築費用に当てることはできないでしょう。

さて私、この二つの懸案事項に関しては、既に支所で「無理です」引導渡されています。
でも簡単には引き下がらず、上の方にまで掛け合って、ダメでも上層部の人たちに「実態に則した」認識だけは持ってもらいたい、それを狙っているのです。

次回は高山市独自の高齢者住宅改造費用(上限75万円)の説明をもう少ししたいと思っています。


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