2007年09月28日
地震に備えて
最近、風評で「地震が来る!」と、ちょっと噂になりましたね。
主に子ども達が学校から噂を聞いてきて、家庭でも話題になっていたようです。
ウチの娘も高校で話が出たといいますし、ひだっちでも何人かのブロガーさんが同じような事を書いてみえました。
結局その日は事なきを得たのですが、近い将来高い確率で起こるであろう「東海地震」に対して、何がしかの準備をしておかなければならないのは確かです。
では、私達はまず何をするべきなのでしょうか?
たいていの方は「非常持ち出し袋のチェック」「避難場所の確認」と答えるでしょう。
しかし、その前に、やっていただきたい事があるのです。
それは、自宅の「耐震診断」と「耐震補強」です。
な~んて、偉そうな書き出しをしましたが、実はこれ、受け売りです。
先日「耐震セミナー」に行ってきたと申しました。
その際、講師の先生が開口一番に発した質問が、
「皆さんは東海大地震に備えて、まず何をしますか?」でした。
その日参加しているのは全員が建築士、要するにプロばかりです。
なのに大半の参加者の頭の中にあったのが「非常持ち出し袋」
先生、笑ってました。確かに非常持ち出し袋も大切ですが・・・
もちろん自宅の強度には問題がないので頭が「耐震」に回らなかったということもあるでしょう。
しかし、一応専門家として「耐震」くらいすぐ思いつけよーってことです。

「耐震補強」「耐震診断」というと、大変そうで、お金かかりそうで、難しそうで、気がめいるかもしれません。
でも、自分や家族の命を守る大切な事ですからね、覚えていて欲しいのです。
そこで嫌にならないように、少しずつワンポイントアドバイス的に書いていきたいと思います。
では・・・本日の課題です。
「あなたの自宅はいつ建てられましたか?」
今日はまず、御自宅が建設された時期を正確に調べてください。
戦後昭和25(1950年)年に建築基準法ができた後、何回か法改正があり、耐震に関する基準も厳しくなってきましたが、昭和56年(1981年)に改正された時の基準、これを「新耐震基準」と呼び、耐震基準のひとつの大きな目安にしています。
近年、阪神・淡路大震災以降、大きな地震が続き、その都度いろんな施策がされていますが、昭和56年に行われた大幅な改正は、震度6強の地震で倒壊しない住宅を想定したものです。
実際、阪神・淡路大震災の時でも、倒壊や大破したのは新耐震基準以前に建てられた住宅に集中しました。
まずは自宅が昭和56年(1981年)以前に建てられたかそれ以降に建てられたか、ぜひ調べてみてください。
昭和56年以前に建てられた建築物は、概ね昭和56年以降に建てられた建築物の強度の30%~70%くらいしかないと考えられています。
もちろん、これは法律に添い、法律ぎりぎりの仕様で建てた場合です。
古い建築物でもしっかりした構造で建てられて強度の高いものもあれば、昭和56年以降の建築物でも施工不良や築後の手入れが悪く強度不足のものもあるかもしれません。
でも、とりあえずひとつの目安となりますからね、まず建築された年を確認してから次に進むことにしましょう。
主に子ども達が学校から噂を聞いてきて、家庭でも話題になっていたようです。
ウチの娘も高校で話が出たといいますし、ひだっちでも何人かのブロガーさんが同じような事を書いてみえました。
結局その日は事なきを得たのですが、近い将来高い確率で起こるであろう「東海地震」に対して、何がしかの準備をしておかなければならないのは確かです。
では、私達はまず何をするべきなのでしょうか?
たいていの方は「非常持ち出し袋のチェック」「避難場所の確認」と答えるでしょう。
しかし、その前に、やっていただきたい事があるのです。
それは、自宅の「耐震診断」と「耐震補強」です。
な~んて、偉そうな書き出しをしましたが、実はこれ、受け売りです。
先日「耐震セミナー」に行ってきたと申しました。
その際、講師の先生が開口一番に発した質問が、
「皆さんは東海大地震に備えて、まず何をしますか?」でした。
その日参加しているのは全員が建築士、要するにプロばかりです。
なのに大半の参加者の頭の中にあったのが「非常持ち出し袋」

先生、笑ってました。確かに非常持ち出し袋も大切ですが・・・
もちろん自宅の強度には問題がないので頭が「耐震」に回らなかったということもあるでしょう。
しかし、一応専門家として「耐震」くらいすぐ思いつけよーってことです。

「耐震補強」「耐震診断」というと、大変そうで、お金かかりそうで、難しそうで、気がめいるかもしれません。
でも、自分や家族の命を守る大切な事ですからね、覚えていて欲しいのです。
そこで嫌にならないように、少しずつワンポイントアドバイス的に書いていきたいと思います。
では・・・本日の課題です。
「あなたの自宅はいつ建てられましたか?」
今日はまず、御自宅が建設された時期を正確に調べてください。
戦後昭和25(1950年)年に建築基準法ができた後、何回か法改正があり、耐震に関する基準も厳しくなってきましたが、昭和56年(1981年)に改正された時の基準、これを「新耐震基準」と呼び、耐震基準のひとつの大きな目安にしています。
近年、阪神・淡路大震災以降、大きな地震が続き、その都度いろんな施策がされていますが、昭和56年に行われた大幅な改正は、震度6強の地震で倒壊しない住宅を想定したものです。
実際、阪神・淡路大震災の時でも、倒壊や大破したのは新耐震基準以前に建てられた住宅に集中しました。
まずは自宅が昭和56年(1981年)以前に建てられたかそれ以降に建てられたか、ぜひ調べてみてください。
昭和56年以前に建てられた建築物は、概ね昭和56年以降に建てられた建築物の強度の30%~70%くらいしかないと考えられています。
もちろん、これは法律に添い、法律ぎりぎりの仕様で建てた場合です。
古い建築物でもしっかりした構造で建てられて強度の高いものもあれば、昭和56年以降の建築物でも施工不良や築後の手入れが悪く強度不足のものもあるかもしれません。
でも、とりあえずひとつの目安となりますからね、まず建築された年を確認してから次に進むことにしましょう。
Posted by やまね at 12:54│Comments(5)
│木と構造の話
この記事へのコメント
こんにちは。
ウチは旧宅は間違いなく潰れるでしょう。
近くの木材がシロアリにやられてましたので。
確実スカスカです。
ウチは旧宅は間違いなく潰れるでしょう。
近くの木材がシロアリにやられてましたので。
確実スカスカです。
Posted by ぶーさん at 2007年09月28日 13:48
こんにちわ!やまねさん!
我が家はたしか60年に建っています。
ひとまず、安心なのでしょうかね・・・?
それにしてもやっぱり心配なのか・・・
我が家はたしか60年に建っています。
ひとまず、安心なのでしょうかね・・・?
それにしてもやっぱり心配なのか・・・
Posted by コバ at 2007年09月28日 14:19
■ ぶーさん、こんばんは
わっ!そうおっしゃらずに補強してくださいよ~
でも、旧宅ってことは、今は別の所に住んでいらっしゃるの?
もし人が住んでいなくても、通行人を巻き添えにしたり、道路に倒れて道を塞いだり、いろいろな危険が伴いますから、できれば補強しておいてくださいね!
■ コバさん、こんばんは
赤保木の辺りですね?確認申請もちゃんと出されていれば、構造のチェックも入っているでしょうから、まず安心していいと思いますよ。
後は定期的に、シロアリにやられた所がないか、じめじめした所やお風呂の周りが腐ってないか、塗り壁やコンクリートの部分に亀裂がはいっていないか、そんなことを注意していてくださいね。
心配な箇所があれば建築業者や建築士に見てもらって、早めに対処しましょう。
わっ!そうおっしゃらずに補強してくださいよ~
でも、旧宅ってことは、今は別の所に住んでいらっしゃるの?
もし人が住んでいなくても、通行人を巻き添えにしたり、道路に倒れて道を塞いだり、いろいろな危険が伴いますから、できれば補強しておいてくださいね!
■ コバさん、こんばんは
赤保木の辺りですね?確認申請もちゃんと出されていれば、構造のチェックも入っているでしょうから、まず安心していいと思いますよ。
後は定期的に、シロアリにやられた所がないか、じめじめした所やお風呂の周りが腐ってないか、塗り壁やコンクリートの部分に亀裂がはいっていないか、そんなことを注意していてくださいね。
心配な箇所があれば建築業者や建築士に見てもらって、早めに対処しましょう。
Posted by やまね at 2007年09月28日 21:45
やまねさんこんにちは。
今は新宅に住んでるんですが、旧宅も事務所として使っています。
仕事中に潰れたら。。。(怖)
考えないといけませんね。
今は新宅に住んでるんですが、旧宅も事務所として使っています。
仕事中に潰れたら。。。(怖)
考えないといけませんね。
Posted by ぶーさん at 2007年09月28日 22:57
ぶーさん、
はい!是非考えておいてくださいね。自分の命だけじゃなくて、多くの人の命を守るためにもね!
ボチボチと補強の仕方なんかも書いていきますから、よろしかったら読んでくださいね。
はい!是非考えておいてくださいね。自分の命だけじゃなくて、多くの人の命を守るためにもね!
ボチボチと補強の仕方なんかも書いていきますから、よろしかったら読んでくださいね。
Posted by やまね at 2007年09月28日 23:23