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2008年01月22日

ICプレーヤー

これ、毎年トラブルで何かと話題になる

ICプレーヤー





大学入試センター試験の英語で、リスニングテストに利用される装置であります。

受験者全員に配られ、終了後はお持ち帰り。

ま、高い受験料に費用は入っているんでしょう。

大した作りではありません、子どもの通信教育についてくる付録程度のものです。


記憶媒体はこれ、





ソ○ーのメモ○ースティック、この中に問題が記録されています。

プレーヤー本体の機能は再生のみ。

このICプレーヤー1回こっきりの使い捨て?


そりゃね、新品でも毎年何がしかのトラブルが有り、何人かは受け直すのですから、

受験者から回収しての再利用は「費用の点から申しましても云々カンヌン・・」

お役人の声が聞こえてくるようです。


しかし、いいんでしょうか?

こんなもんが毎年何万個も使い捨てされて、

本当にいいんでしょうか・・・?


こんなICプレーヤーごときで解決するほど環境問題は単純ではないでしょう。

買い物袋しかり、リサイクルしかり・・・

単一の事を取り上げ黄色い声を上げてみたところで問題は解決しないでしょう。

それどころか、-6%を目指して私達がいくら節電しようと、断熱に力をいれようと、

排出権取引などという帳尻合わせの数値で調整されるCO2・・・


総合的にとらえなければ、本当に地球は疲弊してしまいます。

しかし、大きな流れを構成するひとつひとつのエレメントは、

やっぱり個人の節約であったり行政の工夫であったりすると思うのです。


公平を期すためには、スピーカーから流れる音声ではそれほど問題があるのでしょうか?

将来を担っていく子ども達の最高学府への登竜門に、

公正の名を借りたゴミの装置はふさわしくないと思うのです。





※記事に私の思い違いでなかなかお恥ずかしい間違いがありましたので、途中で内容を訂正しました。ぶーさん、ご指摘ありがとうございます。





  

Posted by やまね at 08:51Comments(10)環境の話

2007年07月30日

CO2は地下深く?

先週、新聞で気になる話を読みました。

7月27日(金)朝日新聞 「温暖化防止 地下深く」

“地球温暖化防止のためにCO2を地下深く溜め込んでしまう
CO2地中貯留技術の開発地球環境産業技術研究機構(RITE)が進めている。”




なんでも、石油会社から出たCO2を、巨大な圧力をかけて地下1100mの砂岩層に送り込む実験に成功し、CO2はその場に留まっているらしい。

“CO2は高圧で気体と液体の中間のような状態になる。これが砂岩層内にあった古代の海水と置き換わったり、溶け海水に溶け込んだりして貯留されたとみられる。”

「砂岩内の鉱物と化学反応して固定されたCO2もあったようだ。」



“日本の年間CO2排出量12~13億トンのうち1億トンがこの技術に適した製鉄所や発電所から出る”そうで、これが上手くいけば“1461億トンのCO2地下貯蔵が可能との試算もある”ので期待は大きいそうだ。

日本では長年CO2を海に溶かしたり深海に液化して貯めていたが、海外から「海洋でのCO2処理は環境に悪影響を及ぼす」と批判されたことをきっかけに、地中貯留技術が注目されるようになったとある。

新聞には何故、海洋処理は環境に悪いのか?が書かれていないので、地中貯留は効率が良いといきなり言われても、よく解らないのである。

素人の素朴な疑問

・海洋処理はどのような環境への悪影響があるのか?

・海洋処理が悪いのは、CO2が固定されずに再び大気中に排出される可能性があるからなのか?

・地中なら環境への悪影響はないのか?

・地中で固定されないCO2は、巨大な地殻変動により、再び地上に排出される可能性はないのか?

・地中で様様に変化したCO2は、環境に問題ないのか?

時間のある時に調べてみようとは思うのだけど、ネット環境が貧弱な自分にとっては、人並み以上に物理的時間が必要になるので、気になりながらそのままになっている。詳しく御存知の方は教えてください。face09  

Posted by やまね at 13:37Comments(3)環境の話

2007年07月26日

I've changed my ways

一昨日のブログmy bagのこと

最近の各店舗、行政の対応をみていると、加速度的にmy bagの普及を急ぎだしたように感じる。石油の可採年数が後50年という終末的危機感が、やっとみんなのお尻に火を点けたんだろうか?

なんて書いたけど、私の情報収集努力の欠如でありました。
eye's氏のように、もっとアンテナをしっかり立てて、正しい情報提供をしなければなりまっせん。
反省です。

というのはですね、昨日の朝日新聞で次のようの記事を読んだからです。

「京都市では今年1月、全国展開する大手スーパーでは初めて、イオンがジャスコ東山二条店でレジ袋の有料化に踏み切った。~中略~背景には、容器包装リサイクル法(容リ法)の改正がある。4月に施行され、レジ袋や紙パック、ペットボトルなどの容器包装を年間50トン以上使う業者に、排出抑制の取り組みを国に定期的に報告することが義務付けられた・・・」

なあんだ・・・お尻に火が点いたのはそっちの理由か・・・face04
要するに容リ法の改正に合わせて対応しているんですな・・・ま、悪い事ではありませんが・・・
自主的というのにはまだまだ程遠い、それが日本人及び日本企業の平均的姿なんでしょう。

I've changed my ways to save the earth

これ、私達が作ったmy bagに入れたロゴなんです。
私達の活動の根っこです。

一人一人がコツコツ変えていこうよ

という気持ちも込めて、カメさんだったりします。(柄は全部で5種類ありますが・・)

CO2削減のキーワードに
3Rとか4Rとか5R
とかありますが、その中の

4つ目のR=REFUSEは、
どっちかっていうと

CHOOSE(より良い方を選ぼう)

CHANGE(やり方を変えてみよう)

っていうことになるんじゃないだろうか?と思います。
全て拒絶していたんでは、生活が成り立っていきませんからね。

例えば、特売のしょう油をスーパーで買うのをやめて、風屋さんで国産大豆使用のしょう油を選ぶ。
例えば、近くに買い物に行くときは、交通手段を車から自転車に変えてmy bagを持参する。
例えば、車を買い替える予定の人は、ガソリン車からハイブリッドカーへの乗り変えを検討してみる。

本日のeye's氏の記事「温暖化と南極 追記」にもあるように、温暖化のメカニズムや南極の海水位のカラクリはとても解りにくい。何を信じてよいのか本当に迷うところですが、大気中のCO2が確実に増加し、化石燃料が確実に減少していることは、間違いのない事実です。

5つめのRでも書いたとおり、持続可能な自然エネルギーが確立されるまでは、残念ながら私達は化石燃料を使い続けなければ生きていけません。それなら、その残り少ない化石燃料は、極力、ライフラインのために使いたい。使い捨ての容器にまわしているようなゆとりはないはずなんです。

生活の行動パターンを変えることは難しいことかもしれません。でも、将来の子ども達のために
CHALLENGEしなければ!と思うのです。  

Posted by やまね at 14:13Comments(8)環境の話

2007年07月24日

my bagのこと

1990年~1991年にかけての冬、私は娘を産んで約1年、まだ仕事に全面復帰する前だったので、ボランティア活動や環境保護運動を通じてたくさんの人と知り合いになった。

その中から1991年4月、「地球と暮らしを考える会」(略してCKC)という小さなNGOが生まれ、活動の中心として買い物袋を作ることになった。



当時のメンバーは、今それぞれのジャンルで大活躍している方ばかりだ。その中のRさんが「買い物袋を作りたい」と思い立ち、試行錯誤の末できあがったこの布製のバッグは、スーパーのプラスティック・バッグ大と同じ形になった。

このバッグを作るにあたって、その目的は?と問われると、もちろん「ゴミの減量化を台所から!」「脱プラスティック」ということであったと思う。「ダイオキシン」や「塩素ガス」もプラスティックにまつわる問題点であったとは思うが、既にこの当時、この手のプラスティックはほとんどポリエチレンに移行しつつあったので、「脱塩ビ」はまた別の問題点としてとらえていたと思う。

ところが色々と調べてみると、全てのプラスティック製品の内、プラスティックバッグやラップ類、食品トレイ、ペットボトル等、食料品にまつわるプラスティックの占める割合は僅か10%前後。

実は、プラスティック製品の大半は建築用と農業用に供されていた。当時の資料を探したが見つからないので正確な数値を思い出せないが、確かどちらも30%台~40%台、すごい使用量である。早い話が建築と農業で全体の70%前後をを占めていたのだ。

「こんな現状の中で、買い物袋持参運動なんかやったって、単なる気休めじゃないの?」という考えが、少々頭をよぎったが、「脱プラスティック」を多くの人に認知してもらい、その奥にある問題点を掘り下げるきっかけとしては悪い切り口ではない。

スーパーに買い物に行く主婦のみならず、コンビニがこれだけ普及した現在では、老若男女が手にし目にするものだからだ。そして建築に携わる自分としては、大量のプラスティックを消費する建築業界に対して、気を引き締めて臨むきっかけにもなった。

この買い物袋、CKCバッグと名付け1000枚単位で何十回も作ったが、最初のうちは飛騨地区でなかなか普及せず、他地域からの注文ばかりで発送に追われていた。

最近ではスーパーマーケット各社がオリジナルのバッグを作ったり、雷鳥屋さんにもかわいいエコ・キャラクターバッグが置いてあったり、ずいぶんと普及してきて、私達の役割は終わったと感じている。

それどころか最近の各店舗、行政の対応をみていると、加速度的にmy bagの普及を急ぎだしたように感じる。石油の可採年数が後50年という終末的危機感が、やっとみんなのお尻に火を点けたんだろうか?

はっきりいって遅すぎる対応であった。しかし、まだあきらめてはいけない。ぎりぎりまであがき続けなければならない。自分達の子どものために、そして未だ見ぬ未来の子ども達のために、まだ出来ることは沢山あるはずだ。

日本は1994年「子どもの権利条約」に批准した。この条例は「世代間を越えた平等」という理念に貫かれているんだそうだ。

それは、例えば、
今の子ども達と、50年後の子ども達が等しく平等であるということ
50年後の子供たちが戦争や貧困や環境破壊によって、今の子供たちより不幸になってはいけないということ

を意味する。

それが故に「子どもの権利条約」「究極の国際平和法」であると、法律の専門家から聞いたことがある。

日本はこの条例に批准した以上、
決して戦争をしてはいけない
環境の破壊を食い止める義務を負う

そしてそれを担うのは、政府でもなければ行政でもない、私達自身だと思うのだ。  

Posted by やまね at 14:03Comments(3)環境の話

2007年07月20日

5つめのR

昨日、再生可能エネルギーとしての小規模水力発電の話がでたので少々続きを・・・

私だっていつもマムシや妖しい事にうつつを抜かしてる訳ではなく、真面目な時もあるのだface03

資源循環型社会において、CO2削減のために提唱された3つのR

REDUCE (抑制)

REUSE (再利用)

RECYCLE(再生利用)

最近では +REFUSE(拒絶) で4つのR

詳しくはeye's氏の
「環境共生計画レディオクラブ 6月11日 独サミット ポスト京都へ指針」でおさらいしてねface02

さて、有限な地球資源を利用するに当たり、まずは意識しなければならない4つのR

しかし最近見せられた資料をみて、正直唖然face08

残された可採年数

石油・天然ガス   50年
鉛・錫       22~23年
亜鉛        40年
銅         53年
 ・
 ・
 ・


4つのRをどんなに実践しても、埋蔵資源がたったこれだけしか残っていないとなると、かなり近い将来資源が枯渇するのは目に見えている。

一度製品の生産にまわされた資源は、どんなにリサイクルされようと、かならず目減りしていく。リサイクル・リユーズするにもエネルギーが必要だからだ。消費は消費を生む。そこでは決して新たな資源の生産は行われない。

「資源循環型社会」って、一見理想的な発想に思えるけど、実は破綻している。「持続可能」ということを考えたら、そこに生産可能なものを組み込んでいかなければ成立しない。

つまり4つのRだけでは、どんなに頑張っても枯渇の速度を緩やかにする効果しかないのだ。となると、新たな資源を作り出す必要がある。

RENEW (再生産)・・・これが5つめのR
地球外からのエネルギー(早い話が太陽エネルギー)を取り込んだ光合成により、人類自らが作り出すエネルギーを指す。すなわち農産物や木材のこと。



私がこの話を耳にしたきっかけは、居住関係と資源・環境保全に関するセミナーだったため、RENEWは資源に特定しての話だった。

しかし、RENEW「消費しても生産することができるもの」と定義するならば、「持続可能な自然エネルギー」RENEWととらえてよいのではないだろうか?

つまり風力発電とか水力発電とか潮力発電とか・・・

太陽熱エネルギーだって当然、最もダイレクトな、しかも地球外からのエネルギーだから、自然エネルギーとしては優良種とは思うが、eye's氏と同じ理由により、ダイレクトな太陽熱給湯システム以外、要するに、太陽光発電にはあまり賛同できない、今のところ・・・
(太陽熱給湯システムだって、飛騨地方ではお勧めしないが・・・でも、さすがに高知辺りではすごい威力です)

ところで、4つのRについてずいぶん悲観的なことを書いてきたが、私は決して4Rの具体的行動および重要性を否定するものではない。これは私達がいつでもできる、唯一の環境保全行動だから。


いつも持ち歩いているmy bag  1991年に友人と作って、結構あちこちに売りました

そして、これはお願い
家を建てようと思っている方へ
地球のエネルギー問題を考え、地球温暖化を憂いているのなら、ぜひ丈夫な木の家を建ててほしい。

耐用年数の長い木造住宅を建てるということは、住宅地に森を作るということです。
そこにはCO2が長年ストックされるのです。


私は「山音建築工房」というビルダーです。
今まではブログであまり宣伝してこなかったけど、今日はちょっと言ってみた。
自分達の仕事が新たな森の生産、新たな資源の生産RENEW に関わっていることを嬉しく思っている。


PS 5つめのRとして、農産物が安易にバイオエネルギーに流れる風潮には厳しい監視が必要かと思います。このあたりの事もeye's氏に500%賛同  

Posted by やまね at 17:04Comments(5)環境の話

2007年07月19日

小規模水力発電

昨日の「環境共生計画」Eye's氏の記事を受けて、思っていることを少々・・・

私の生活に、何かとサプライズface08及びトラブルface09を提供してくれている

「中山間地域農村活性化整備事業」の水路工事

自宅から奥はこんな具合に



lnog&windingしながら上流へ300m~400m側溝が施され

今のところ、工事はそこで止まっている。



何故かというと、その先は支流と本流が合流する出会いの谷になっているのだ。

そしてこれが従前から存在する水路橋、谷を渡って上流へと続く。



今回はこのボロボロに苔むした水路橋も作り直し、その先の上流部も来期工事で整備するとか・・

で、実はこの水路橋、地元のゴテ(清七のとーちゃん、70歳前後)に話によると、
本来は水力発電のために作られたものだったんだそうだ。

時代は戦前から戦後しばらく。
インフラの整備が困難な山間部に、最低限の電力を提供するための小規模水力発電所が、閉ざされた各集落ごとに幾つもあったに違いない。

昭和30年代から40年代にかけての復興期と高度成長期になってやっと、このような山間部にもインフラが整備され、送電線の稼動と共に、これらの小規模水力発電所と水路橋は不要になった。その水路橋と側溝設備を、その後は農業用に転用したらしい。

これらの旧設備を修繕し、すぐに電力供給の柱にしようというのは、いくらなんでも性急過ぎるし無理があることだとは思う。だいたい発電所自体、もう存在してないし・・・face04

それにとーちゃんの話によると、その当時の電力は安定供給されなくて、裸電球ふぅゎふぅゎと、点いたり消えたりすることも多かったそうだし・・・

しかし、可能性は残されているということではないか?
っていうより、確実に可能だということではないか?小規模水力発電が。

水量が安定しにくく、渇水期にはどうするのか?、問題点はたくさんあろうが、技術的に解決できない問題は少ないだろう。っていうか、解決して実用化に向かわなければいけないのでは?

イニシャルコストが合うのかどうなのか、その辺りの事もは私にはよく解らない。しかし

化石燃料の枯渇が確実となり、それがすぐ目の前に迫っている現在、

実用的な自然エネルギーの開発
コジェネ利用
サーマルリサイクルの推進

(サーマルリサイクルという言葉には若干の欺瞞を感じるが、ただゴミ燃やしちゃうよりはいいだろう)

これらは国策、というより、世界的なエネルギー対策として急務のはずだ。

現在の生活を変えることなく化石燃料を使い続けると、石油と天然ガスの可採年数は今後約50年だそうである。ってことは、実用に供することができるのは20年~30年くらいしかないだろう。
(このあたりの正確なデータはeye's氏のブログをよく読んでください、とっても詳しいから)

極端な話、CO2削減って言ってられるうちはまだ良いのかもしれない。そのうち燃料にするCO2すら無くなってしまったら・・・・

笑い話ではすまないことを、そろそろ全ての人が自覚しなければならない時期に来ているはずだ。

※eye's師匠様、勝手にネタ使わせていただきました、すみません。m(_ _)m  

Posted by やまね at 15:47Comments(6)環境の話

2007年03月29日

フードマイレージとウッドマイレージ

皆さんは「フードマイレージ」という言葉を聞いたことあるだろうか?
食べ物が産地から食卓まで、どのくらいの距離を運ばれてきたかを表す指標なんだって。

食材が生産地から長い距離を運ばれてくると、輸送のための燃料がたくさんかかって、
地球環境への負担が大きくなるし、安全性にも問題がでてくる。
そこで、「フードマイレージ」というキーワードは、
なるべく「地域の食材を使いましょう」「地産地消」という考え方につながっていく。

これと同じ考え方を建築材料に取り入れたのが「ウッドマイレージ」。
今、建築材の多く、特に木材を、私達は外国からの輸入に頼っている。
これにかかるコストと環境に対する影響は計り知れない。
なんとかしていこうではないかという発想が、「ウッドマイレージ」の中に込められている。

実を言うと、私はこれを、実践できてない。
木造建築の構造に、「木組み」という日本の伝統工法を採用しているのだが、
「木組み」に適した材料を、全て国産材で賄うのが難しいのです。

「木組み」は材料を複雑な形に切り込み、もう一方の材料と組み合わせていく。
大きくて、よく乾燥してて、強度の強い木が欲しい。しかもお安く・・・
そんな理由で、ついつい外国産の木(米松)を使用してしまっている。

今、時代のキーワードは“地球温暖化防止”だと思う。
IPCCは、現代の地球温暖化は自然なものではなく、
「人為的な温室効果ガスが温暖化の原因である確率は90%を超える」と発表した。

自分達が誇りに思っている日本の伝統工法「木組み」が、地球環境を犠牲にして、
海外からの輸入材に頼っている現実を、見つめなおさなければならない時期にやって来た。
これからは、地元の材木屋さんとも協力して、新しい道を進んで行こうと思っている。


伐採の現場に足を踏み入れると、木に対する思い入れが大きくなる  

Posted by やまね at 13:50Comments(0)環境の話

2007年03月19日

自立循環型住宅

 自立循環型住宅設計のセミナーに行ってきた。
自立循環型住宅とは、身近な技術を使って、居住性を損なうことなく、
エネルギー消費を半減させる、そんなコンセプトをもった住宅のことだ。
冬は自然エネルギーを最大限利用して、取り入れた熱を逃がさず家を暖めたり、
換気計画に配慮して、エアコンなしで快適な夏を過ごす、そんなイメージの家だ。



 ただ、この住宅のモデルは、太平洋岸の暖地を想定しているため、
飛騨地方にそのまま当てはめるのはチョッと無理。

 でも、寒い地域だからこそ、暖地よりたくさん考えなくてはならない事がある。
断熱だ。「断熱こそが究極のパッシブソーラー(注1)」と言った研究者がいるそうだが、
まさにその通りだと思う。断熱を充実させる事で、暖地と同じレベルまではいかないとしても、
かなりの省エネ住宅が可能になり、大切な資源を守る事につながる。

 以前ブログに書いた結露の問題も、断熱性能を高めることで大半の部分は解決するし、
冬に暖かく過ごすことは、健康を維持するためにも重要な事だ。
それにもうひとつ・・・地球の健康を維持する事にもつながる。

 IPCC(注2)の報告によりと、石油資源の枯渇はすぐ近くまで来ているそうで、
20~30年後にはもうその影響が現れ始めるとの予測らしい。
20年後というと、今このページを読んでくれている方々の大半がまだ健在だろう。
そのときに著しい燃料不足や温暖化に直面しているなんて、恐ろしい事だと思う。

 そしてそれ以上に、私達の子供達や子孫に、
負の遺産を残してはならないと強く思ったのだ。




注1、パッシブソーラー
 太陽光発電や太陽熱温水器のように、装置を使って太陽エネルギーを取り入れること(アクティブソーラー)に対し、建物そのもののエネルギー効率を高め、昼間にたくわえた太陽熱を夜の暖房に利用したり、夜間の涼しい空気で日中の暑さを和らげたりすること。
 
注2、IPCC
 気候変動に関する政府間パネル
 http://ja.wikipedia.org/wiki/IPCC  

Posted by やまね at 15:00Comments(0)環境の話