2007年07月19日

小規模水力発電

昨日の「環境共生計画」Eye's氏の記事を受けて、思っていることを少々・・・

私の生活に、何かとサプライズface08及びトラブルface09を提供してくれている

「中山間地域農村活性化整備事業」の水路工事

自宅から奥はこんな具合に

小規模水力発電

lnog&windingしながら上流へ300m~400m側溝が施され

今のところ、工事はそこで止まっている。

小規模水力発電

何故かというと、その先は支流と本流が合流する出会いの谷になっているのだ。

そしてこれが従前から存在する水路橋、谷を渡って上流へと続く。

小規模水力発電

今回はこのボロボロに苔むした水路橋も作り直し、その先の上流部も来期工事で整備するとか・・

で、実はこの水路橋、地元のゴテ(清七のとーちゃん、70歳前後)に話によると、
本来は水力発電のために作られたものだったんだそうだ。

時代は戦前から戦後しばらく。
インフラの整備が困難な山間部に、最低限の電力を提供するための小規模水力発電所が、閉ざされた各集落ごとに幾つもあったに違いない。

昭和30年代から40年代にかけての復興期と高度成長期になってやっと、このような山間部にもインフラが整備され、送電線の稼動と共に、これらの小規模水力発電所と水路橋は不要になった。その水路橋と側溝設備を、その後は農業用に転用したらしい。

これらの旧設備を修繕し、すぐに電力供給の柱にしようというのは、いくらなんでも性急過ぎるし無理があることだとは思う。だいたい発電所自体、もう存在してないし・・・face04

それにとーちゃんの話によると、その当時の電力は安定供給されなくて、裸電球ふぅゎふぅゎと、点いたり消えたりすることも多かったそうだし・・・

しかし、可能性は残されているということではないか?
っていうより、確実に可能だということではないか?小規模水力発電が。

水量が安定しにくく、渇水期にはどうするのか?、問題点はたくさんあろうが、技術的に解決できない問題は少ないだろう。っていうか、解決して実用化に向かわなければいけないのでは?

イニシャルコストが合うのかどうなのか、その辺りの事もは私にはよく解らない。しかし

化石燃料の枯渇が確実となり、それがすぐ目の前に迫っている現在、

実用的な自然エネルギーの開発
コジェネ利用
サーマルリサイクルの推進

(サーマルリサイクルという言葉には若干の欺瞞を感じるが、ただゴミ燃やしちゃうよりはいいだろう)

これらは国策、というより、世界的なエネルギー対策として急務のはずだ。

現在の生活を変えることなく化石燃料を使い続けると、石油と天然ガスの可採年数は今後約50年だそうである。ってことは、実用に供することができるのは20年~30年くらいしかないだろう。
(このあたりの正確なデータはeye's氏のブログをよく読んでください、とっても詳しいから)

極端な話、CO2削減って言ってられるうちはまだ良いのかもしれない。そのうち燃料にするCO2すら無くなってしまったら・・・・

笑い話ではすまないことを、そろそろ全ての人が自覚しなければならない時期に来ているはずだ。

※eye's師匠様、勝手にネタ使わせていただきました、すみません。m(_ _)m

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Posted by やまね at 15:47│Comments(6)環境の話
この記事へのコメント
私もオカダ氏の記事を読んで同じような事、思ってました!

というのも閉ざされた集落であるウチの近くも、小規模水力発電のダムがあったんです。
本道から曲がる橋がかかってる川の所。
わかるかな?

やっぱり、電気は安定してなかったみたい。
でも今の技術を持ってすれば、もちょっと効率よく電気は取れると思うんです。
ただ、個人の電気使用量は増えてますから、それだけですべてはまかなえないでしょうけど。
Posted by 風屋 at 2007年07月19日 17:30
そうなんですよね、いたる所にあったんですよね。

早急に全てを小規模水力発電で賄うことは無理と思いますが、少量ずつでもいいから化石燃料による発電から転換を試みることが、まずは必要ですよね。

実際、あまり発電の方にまわしてしまうと、農業関係からクレームもでるでしょうしね。

しかし、時間はあまり残されていないよなぁ・・・
Posted by やまね at 2007年07月19日 18:16
あは。  って師匠ぢゃ無いですてば(汗

あんなん読んで頂きありがとうございます(涙

で キホン『水路式小水力発電』は 水道管の中の水流とか
水路のわずかな落差を利用して発電する方法ですから
農業とはバッティングしないんぢゃ無いかと思います。

エントリでも触れましたが 地形が急峻で
降水量にも恵まれている日本には有利な方法のひとつかなと。

また コメント欄で Frogさんとも協議しましたが(笑
不確定要素が強い 再生可能発電は電力会社が引き取ってくれないですから
やっぱり 蓄電技術の開発がポイントになるかなって。

実際こんなに小規模水力のシェアが大きかったとは思わなかったので
正直驚いたソースでした。やはり日進月報ですね。はい。

仰る通り 再生可能エネルギーについては各自治体が
もっと危機感を持って取り組んで行くべき問題だって思ってます。

自治体頑張れ!って感じでしょうか(;^_^A

って 反対論かと思って焦りましたよ(爆
Posted by Eye's at 2007年07月19日 19:41
あのー、すんごいメンバーのハイブロウな中に、コメ入れます事お許し下さい。
安定供給できれば出力は、小さくても大丈夫なんでしょうか?
まずある程度安定した水量って、谷水では無くて本流でしょ?
さて本流から電力をどうやって取り出すかですね。
うーん、そだっ!橋の所からタービンを放り込む?
簡単に言えば、船の模型用の水中モーターの、でっかい物で電気を取り出す、
たとえは0.5キロワット、それで、水を電気分解します。
それをタンクあるいは燃料電池に蓄めます、
今度はそれを使用して、0.2キロワットの発電をして、電線へ
残りの熱はお湯として使うってのはどうでしょうか?
裏付けの数値とか何もなくただ私の感覚だけのコメですが。
Posted by FROG EYES at 2007年07月19日 22:12
こんにちわぁ。
やはり 水路式小水力は その特性上
水車や揚力を使ったコンパクトなモノが良いかと思います。

で 送電ロスを無くす為 なるべく近くで消化すると。

大げさなモノでなくバッテリーなんかで蓄電出来れば
ある程度の安定性と範囲が稼げるかなって。
※蓄電そのモノが効率悪いですが・・

コンパクトで安価・そして高効率のモノが出回れば
ホントに家の前の側溝でも・・(笑  いぁ あながち。はは。

再生可能エネルギーへの夢は尽きません。はい。
Posted by Eye's at 2007年07月20日 10:16
■ Eye's 様、FROG EYES 様、

以前、「道具の会」というNGOに関わってましてね、基本は第3世界に自助のための道具を送る活動なんですが、プロジェクトとして水路式の小水力発電もやり始めたところでした。しかも、日本で使わなくなったものの再利用でやれないか、模索してましたよ、廃品のダイナモ使えないかとかも考えてたみたいです。その後、ちょっと色々あって、今は活動に参加していないんですけど、その後、このプロジェクトがどうなったか、ちょっと興味ありますね。もちろんこちらは、電気の無い村に、せめて裸電球を(夜明かりが点くと言う事は、女性の地位向上につながりますからね)という発想ですけどね。

水力発電も、集落の規模や家屋の立地条件により、いろんなパターンの組合わせができるといいと思いませんか?下水設備だと、集落の規模により
下水道整備>集中合併処理浄化槽>小型(個別)合併処理浄化槽ってなるじゃないですか。
もっとも、非合理的な選択してることも多いですけどね(爆

小規模水力発電も、人家が離れているところや、住居側に有用な水路がある人は「水路式」、家屋が集中している地区や、水路式が利用できない人には従来通りの流れ込みを利用した「タービン式」なんていう選択ができれば、効率の良い発電と送電ロス防止に効果ありませんか?

風屋さんやウチの地区には元々流れ込み式の発電所があり、確かに今とは比較にならないくらいの電力提供だったと思うけど、それでも50戸程に電力の提供してたんですよ。(今は過疎化して20戸程ですが)

>農業とはバッティングしないんぢゃ無いかと
説明不足で・・・m(_ _)m
ウチの廻りの状況考えると、昔の発電施設の位置は適切だったと思います。一番人家が集中している所に作ってあったから、送電するにも都合よかったと思う。でも、今回は、下流の地区の農業用水が足らないとかで、この水アテにしてるみたいだから、昔と同じ位置に発電所作っちゃうと、水がそっちに行かなくなっちゃうので。
もし、今、ウチの地区で従来通りに発電所復活させようと思えばって前提でした。しかし、そんな事、おこりそうもありませんよね・・・

とりとめもない返事になってすみません。
専門外の技術的なことなので「こう」あるべきという明確なビジョンは持っていませんが、理念は高く、行政や世間に訴えてい気構えだけは持っていたいと思っています。
Posted by やまね at 2007年07月20日 17:54
 
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