2008年01月05日
旅のはじまり
母との生活を、少しずつ書いていこうと思います。
母にとって初めて飛騨での正月を迎えました。
高知から飛騨にやってきて2ヶ月が過ぎましたので、少しずつ慣れてきたと言いたい所ですが、
残念ながら現実はそう甘くありません。
母にとっては生活の全てが変わってしまい混乱があるようですし、
アルツハイマーは今のところ、進行を遅らせる事は可能でも止める事はできない病気です。
母も私達も、毎日戸惑いの多い生活を送っているというのが現実です。
母にしてみれば安住の地に来たというより、
果てしない放浪の旅に出たような心持になっているのではないでしょうか?
そして母だけではなく私にとっても、暗中模索の親子旅が始まったのです。
しかしながら、母と接する事で多くの事を学んでいることも確かです。
私達は仕事柄、バリアフリーには始終取り組んでいるわけですし、
高齢者の住宅改造にも多く携わっています。
そのため高齢者の動作や生活に関する注意点は把握しているつもりでしたし、
知識も豊富だと自負していたのです。
ところが実際に82歳の母と接してみると、その行動は想像をはるかに超えるものでした。

とはいえ、母の世話をすることは大変なことであると同時に、
「四肢の衰えが著しく認知症を伴う高齢者」という、
典型的なモデルケースを目のあたりに体験出来る訳で、
文句をいいながらもちゃっかりケーススタディーしているもう一人の自分がいます。
母にはちょっと悪い気もするけど、今後の参考のために、
いろいろと書き残しておこうと思うのです。
認知症の家族と暮らしていると、その行動に対して、
しかたがないとわかっていてもついついイライラしてしまうもの、
そんな時も書くことでトラブルの原因が把握でき、感情の整理がしやすくなると思うのです。
どんな旅になるかは見当もつきません。
いつ終わるのかも解らない旅ですが、
歩き出してみようと思うのです。
母にとって初めて飛騨での正月を迎えました。
高知から飛騨にやってきて2ヶ月が過ぎましたので、少しずつ慣れてきたと言いたい所ですが、
残念ながら現実はそう甘くありません。
母にとっては生活の全てが変わってしまい混乱があるようですし、
アルツハイマーは今のところ、進行を遅らせる事は可能でも止める事はできない病気です。
母も私達も、毎日戸惑いの多い生活を送っているというのが現実です。
母にしてみれば安住の地に来たというより、
果てしない放浪の旅に出たような心持になっているのではないでしょうか?
そして母だけではなく私にとっても、暗中模索の親子旅が始まったのです。
しかしながら、母と接する事で多くの事を学んでいることも確かです。
私達は仕事柄、バリアフリーには始終取り組んでいるわけですし、
高齢者の住宅改造にも多く携わっています。
そのため高齢者の動作や生活に関する注意点は把握しているつもりでしたし、
知識も豊富だと自負していたのです。
ところが実際に82歳の母と接してみると、その行動は想像をはるかに超えるものでした。

とはいえ、母の世話をすることは大変なことであると同時に、
「四肢の衰えが著しく認知症を伴う高齢者」という、
典型的なモデルケースを目のあたりに体験出来る訳で、
文句をいいながらもちゃっかりケーススタディーしているもう一人の自分がいます。
母にはちょっと悪い気もするけど、今後の参考のために、
いろいろと書き残しておこうと思うのです。
認知症の家族と暮らしていると、その行動に対して、
しかたがないとわかっていてもついついイライラしてしまうもの、
そんな時も書くことでトラブルの原因が把握でき、感情の整理がしやすくなると思うのです。
どんな旅になるかは見当もつきません。
いつ終わるのかも解らない旅ですが、
歩き出してみようと思うのです。
Posted by やまね at 18:00│Comments(7)
│ばーちゃんの旅
この記事へのコメント
知識では知っていたつもりでも、ホントは何もわかっちゃいなかった!・・っていう事がワタクシよくあります。「百聞は一見に如かず」という言葉が身をもって実感できた時(ワタクシは中国でよくそう思いました)、そこからがほんとの知識になるのかな、なんて事も思ったりもします。
大変でしょうけど、やまねさんはその旅をきっと人生の+に出来ると思います。ポジティブにゆるゆる・スカスカといきましょう。
大変でしょうけど、やまねさんはその旅をきっと人生の+に出来ると思います。ポジティブにゆるゆる・スカスカといきましょう。
Posted by ネコ先生 at 2008年01月05日 18:39
こんにちは、やまねさん。
今、投稿しようとして、その前にと・・・新記事を見たら・・・
「旅に始まり」と言う記事があってびっくりしました。
実は私も「新しき旅の始まり」と言う記事を投稿しようとしていましたので・・・
ごめんなさい、同じような題になってしまいますが・・・
でも、やはりやまねさんと当たらずとも遠からじ・・・の心境にあるのだとわかり嬉しくもありました。
でも、やまねさんの底力というのはすごいですね。
同じ境遇にある方にはとても心強く思われるのでは・・・
きっとお母さんも自慢の娘さんなんだと思います。
がんばり過ぎないようにがんばってくださいね(^^
今、投稿しようとして、その前にと・・・新記事を見たら・・・
「旅に始まり」と言う記事があってびっくりしました。
実は私も「新しき旅の始まり」と言う記事を投稿しようとしていましたので・・・
ごめんなさい、同じような題になってしまいますが・・・
でも、やはりやまねさんと当たらずとも遠からじ・・・の心境にあるのだとわかり嬉しくもありました。
でも、やまねさんの底力というのはすごいですね。
同じ境遇にある方にはとても心強く思われるのでは・・・
きっとお母さんも自慢の娘さんなんだと思います。
がんばり過ぎないようにがんばってくださいね(^^
Posted by コバ at 2008年01月05日 18:40
やはり経験してみないと、実感できないことが多いのでしょうね。
エースは介護保険の認定にたずさわっていた事がありますが、
調査票という表面的な事柄から、介護度を考えなければならず、
なんだか矛盾だらけでした・・・
もしやまねさんが、日常を書いていただければ、
読ませていただくエースも勉強になると思います。
ありがたいです。
エースは介護保険の認定にたずさわっていた事がありますが、
調査票という表面的な事柄から、介護度を考えなければならず、
なんだか矛盾だらけでした・・・
もしやまねさんが、日常を書いていただければ、
読ませていただくエースも勉強になると思います。
ありがたいです。
Posted by エース at 2008年01月05日 21:54
こんにちは。
自分がいざそうなってみると・・・やりきれない思いもありますね。
でもでも、やまねさんの前にも増した向上心がそれを微塵も感じさせません。
私だったら・・・挫折してるでしょうね(涙)
自分がいざそうなってみると・・・やりきれない思いもありますね。
でもでも、やまねさんの前にも増した向上心がそれを微塵も感じさせません。
私だったら・・・挫折してるでしょうね(涙)
Posted by ぶーさん at 2008年01月05日 22:05
やまねさん 旅は色んな方向、色んな形の旅がある。やまねさんとお母さんの旅…見守ります!
やまねさん!高知からカゴ …少しでも馴染みの!
よく知ってますね。やまねさんはお母さんの生活環境を変えなきゃならん分 お母さんの事考えてるね!
何かの研修で 「ばあちゃんの住みやすいように、バリヤフリーにし新しい部屋を作った。家具を置きたいんやけどどんなのに?」って。
講師は「新しい部屋がばあちゃんにとって…。生活環境を変える事は…。せめて今まで使ってたタンスなど今まで使ってた物を置いて…。」と、話されました。
やまねさん!あのりんごちゃんへの土産のカゴ!やまねさんのやってる事は講師が言ってた事をやってる。すごい。
やまねさん!高知からカゴ …少しでも馴染みの!
よく知ってますね。やまねさんはお母さんの生活環境を変えなきゃならん分 お母さんの事考えてるね!
何かの研修で 「ばあちゃんの住みやすいように、バリヤフリーにし新しい部屋を作った。家具を置きたいんやけどどんなのに?」って。
講師は「新しい部屋がばあちゃんにとって…。生活環境を変える事は…。せめて今まで使ってたタンスなど今まで使ってた物を置いて…。」と、話されました。
やまねさん!あのりんごちゃんへの土産のカゴ!やまねさんのやってる事は講師が言ってた事をやってる。すごい。
Posted by さくら at 2008年01月06日 08:03
やまねさん 今年もよろしく!
ヨガは旅だっていいます 自分を探す旅だといいます。
再びお母さんとの新しい生活が始まったやまねさんの旅は大変だろうと
思います。
でも、やまねさんだから出来るやまねさんの旅です。
たくさんの人が応援しています。
私もその1人になりたいです。
ヨガは旅だっていいます 自分を探す旅だといいます。
再びお母さんとの新しい生活が始まったやまねさんの旅は大変だろうと
思います。
でも、やまねさんだから出来るやまねさんの旅です。
たくさんの人が応援しています。
私もその1人になりたいです。
Posted by ともっち at 2008年01月06日 15:58
■ネコ先生
人間なんてもんは、如何にも解ったような顔してて、実はその半分も理解していないもんなんだなと、思い知らされるこの数ヶ月でした。
いや、理解していたとしても、それを実践するにはいかに体力が必要かって感じでしょうか・・・
せっかくの人生ですもんね、旅を人生の+にしてみたいもんです。
でもね、私、皆さんが思っているほど忍耐強くも優しくもない人間、まだまだ我慢のときですわ・・・修行がたりません(^^;
でも自分や他の家族も大切ですから、時にはばーちゃんにも我慢してもらって、ゆっくりスカスカ歩いていきます(^^
■コバさん
こちらこそかぶってしまいごめんなさい。
お正月もい5日6日っていうと、なんとなく所信表明演説したくなる頃なのでお許しくださいね(^^;
実を申しますと、私と母とはそれほど仲の良い親子ではありませんでした。
だからこそ、軌道修正しようと躍起になる私がいるのかもしれません。
書くことで勇気がもてます。これからも見守っていてくださいね、図々しいお願いでした(^^;
■エースさん
そうでしたか・・・認定をする側の立場というのも、たいそう難しいことでしょうね。
母は高知在住のときに要介護1の認定をしてもらいました。
地域の福祉事務所と、担当してくれたサービスセンターのケアマネさん、そして市役所の高齢福祉課の課長さんの尽力でした。
何故なら、まだ昨年の9月頃は主治医の先生が内科的所見しか書いてくださらず、しかも一応自立しての一人暮らし、せいぜい要支援の判定しかでないと思っていたのです。
担当の方が私と綿密に連絡を取ってくださったおかげで、母の実態を高齢福祉課の課長さんに伝えることができました。
エースさん、悩むことも多いでしょうね?これからの高齢社会を担っていく大切な立場にいらっしゃるのは、大変重圧のかかることだと思います。
でも大切なお仕事、頑張ってくださいね、そしてまた、私どもをよろしく御教示くださいね。
■ぶーさん
本当は私、もう挫折してます・・・(^^;
絶対母に対して怒らないようにしようなって誓いは初日に破ってしまいましたし・・・
母のことを、いやおうなしに降りかかる災難のように感じている自分がおり、またそれが自己嫌悪、なんて優しくない人間なんだろうってね(-_-;)
今は少し慣れました。優しくなったんじゃなくって、慣れたんだと思います。
できればポジティブに捉えたい、これも本音です。だって辛いばっかりじゃしんどいものね?
ただいま無理せずまったりとポジティブ思考になる道を模索中(^^;
■さくらさん
それがね、実はあのカゴを持ってきたこと、母は気に入らなかったんです。
何故ならあのカゴ、母がジャガイモをタマネギを入れていた物。
「なんであんな汚いものもってきた?」と申しました(^^;
母は田舎の出です。私が今住んでるのと変わらないような山間の村。
それが結婚して都会に出て核家族で高度成長期を過ごしたことで、
田舎←土←汚い←おぞい
こんな図式が染み付いちゃった人なんですよ。
新しくて綺麗で買ってきたものの方が優れてるって・・・
もうひとつ、母が木彫りを習っていた頃に作ったかわいいチェストも持って来ましたが、それもお気にめさなくて・・・(^^;
いや~私も参りましたわ・・・
認知症対策その1・・・「使い慣れた親しみのある家具を近くに置く」
これセオリーじゃん!?
あはは・・・どうやら認知症対策その1は、「人それぞれ・・・」かな?(^^;
さくらさん!現場で第一線で活躍しているさくらさん!また相談にのってくださいね!(T_T)←けっこう泣きそうな日々・・・
■ともっち先生
明けましておめでとうございます!
今年もよろしくお願いします。
そうですね、ヨガの世界は一生が修行の旅、それは本来、人生そのもののことなんでしょうね。
ヨガをすることで、精神的な平穏を得ることができるのを、少しずつ実感してきています。
本当はヨガが出来ない時間でもそれが出来るといいんでしょうけど、未熟者の私には難しい・・・(^^;
今年は再び、時間を作ってヨガにいこうと思っています。是非今月中には一度行きたいです。
ヨガの力と皆さんの力を借りて、自分の旅の道を探していきたい!
よろしくくお願いしますね、先生!
人間なんてもんは、如何にも解ったような顔してて、実はその半分も理解していないもんなんだなと、思い知らされるこの数ヶ月でした。
いや、理解していたとしても、それを実践するにはいかに体力が必要かって感じでしょうか・・・
せっかくの人生ですもんね、旅を人生の+にしてみたいもんです。
でもね、私、皆さんが思っているほど忍耐強くも優しくもない人間、まだまだ我慢のときですわ・・・修行がたりません(^^;
でも自分や他の家族も大切ですから、時にはばーちゃんにも我慢してもらって、ゆっくりスカスカ歩いていきます(^^
■コバさん
こちらこそかぶってしまいごめんなさい。
お正月もい5日6日っていうと、なんとなく所信表明演説したくなる頃なのでお許しくださいね(^^;
実を申しますと、私と母とはそれほど仲の良い親子ではありませんでした。
だからこそ、軌道修正しようと躍起になる私がいるのかもしれません。
書くことで勇気がもてます。これからも見守っていてくださいね、図々しいお願いでした(^^;
■エースさん
そうでしたか・・・認定をする側の立場というのも、たいそう難しいことでしょうね。
母は高知在住のときに要介護1の認定をしてもらいました。
地域の福祉事務所と、担当してくれたサービスセンターのケアマネさん、そして市役所の高齢福祉課の課長さんの尽力でした。
何故なら、まだ昨年の9月頃は主治医の先生が内科的所見しか書いてくださらず、しかも一応自立しての一人暮らし、せいぜい要支援の判定しかでないと思っていたのです。
担当の方が私と綿密に連絡を取ってくださったおかげで、母の実態を高齢福祉課の課長さんに伝えることができました。
エースさん、悩むことも多いでしょうね?これからの高齢社会を担っていく大切な立場にいらっしゃるのは、大変重圧のかかることだと思います。
でも大切なお仕事、頑張ってくださいね、そしてまた、私どもをよろしく御教示くださいね。
■ぶーさん
本当は私、もう挫折してます・・・(^^;
絶対母に対して怒らないようにしようなって誓いは初日に破ってしまいましたし・・・
母のことを、いやおうなしに降りかかる災難のように感じている自分がおり、またそれが自己嫌悪、なんて優しくない人間なんだろうってね(-_-;)
今は少し慣れました。優しくなったんじゃなくって、慣れたんだと思います。
できればポジティブに捉えたい、これも本音です。だって辛いばっかりじゃしんどいものね?
ただいま無理せずまったりとポジティブ思考になる道を模索中(^^;
■さくらさん
それがね、実はあのカゴを持ってきたこと、母は気に入らなかったんです。
何故ならあのカゴ、母がジャガイモをタマネギを入れていた物。
「なんであんな汚いものもってきた?」と申しました(^^;
母は田舎の出です。私が今住んでるのと変わらないような山間の村。
それが結婚して都会に出て核家族で高度成長期を過ごしたことで、
田舎←土←汚い←おぞい
こんな図式が染み付いちゃった人なんですよ。
新しくて綺麗で買ってきたものの方が優れてるって・・・
もうひとつ、母が木彫りを習っていた頃に作ったかわいいチェストも持って来ましたが、それもお気にめさなくて・・・(^^;
いや~私も参りましたわ・・・
認知症対策その1・・・「使い慣れた親しみのある家具を近くに置く」
これセオリーじゃん!?
あはは・・・どうやら認知症対策その1は、「人それぞれ・・・」かな?(^^;
さくらさん!現場で第一線で活躍しているさくらさん!また相談にのってくださいね!(T_T)←けっこう泣きそうな日々・・・
■ともっち先生
明けましておめでとうございます!
今年もよろしくお願いします。
そうですね、ヨガの世界は一生が修行の旅、それは本来、人生そのもののことなんでしょうね。
ヨガをすることで、精神的な平穏を得ることができるのを、少しずつ実感してきています。
本当はヨガが出来ない時間でもそれが出来るといいんでしょうけど、未熟者の私には難しい・・・(^^;
今年は再び、時間を作ってヨガにいこうと思っています。是非今月中には一度行きたいです。
ヨガの力と皆さんの力を借りて、自分の旅の道を探していきたい!
よろしくくお願いしますね、先生!
Posted by やまね at 2008年01月06日 17:53