2008年01月31日

ばーちゃんと病気~ことの発端3

先日お話した「門脈圧亢進症」からは「脾機能亢進症」という症状を起こすことが多いそうです。
これは脾臓が腫れてしまってちゃんとした働きをしなくなり
貧血をおこしたり出血が止まらなくなったりする症状です。

脾臓というところは血液をつかさどる臓器だそうで、
古くなった赤血球を壊したりヘモグロビンから鉄分を回収したり、リンパ球を作ったりする、
血液の成分製造工場みたいな大切な臓器。

脾臓が悪くなると、結果的に血液中の赤血球・白血球・血小板が減少して、
貧血や出血をおこすようになりますし、
免疫力が低下して危険な事になるそうですよ。

ばーちゃんと病気~ことの発端3



要するに母の入院の発端になった胃からの出血はこの脾機能亢進によるものでして、
血小板減少症をおこし、出血が止まらなくなっていたのでした。
医療ミスというよりは、静かに進行していた肝硬変の症状が表に出たに過ぎなかったのです。


という訳で、伯母の電話の内容を改めて正しく訂正いたしますと、
「本人が気付かぬうちに進行していたC型肝硬変により脾機能亢進がおこり血小板が減少、
当事者施術者共に、肝硬変との認識がなかったので通常通りに行われた胃カメラの操作で出血、
施術した医師はすぐ事態に気がつき胃腸科専門病院へ搬送し、取り合えず胃の止血を行った。

この胃腸科病院で母の肝硬変及び食道静脈瘤を診断、
胃腸科の専門医は近隣の病院に門脈圧亢進症の専門医がいることを知っていたため、
症状が落ち着いた後に転院を勧め母は転院。
3件めの病院で母は専門の消化器外科医の執刀の元、食道静脈瘤の治療にあたることになった。」


↑一体これのどこが

「下手な医者が胃カメラで胃に穴あけて、
次の病院は女医さんだから難しい手術ができなくて
別の病院で手術する事になった」
になるのでしょうか・・・icon10

え~、伯母は母より二つ年上の84歳ですが大変しっかりした人でして、
まだ車の運転もするし、株なんもやってて認知症には全く縁がなさそうな人です。
対してウチのばーちゃんは正反対の性格、全く主体性がないので伯母におんぶ抱っこの生活。

そのため自分の病気に関する正しい認識はゼロでした。
それにしても伯母の、物事を自分に都合よく解釈する能力は素晴らしい!
「鈍感力」なんて著書が話題になりましたが、その上をイっている私の伯母です。face07

続く・・・・・

スポンサーリンク

同じカテゴリー(ばーちゃんの旅)の記事画像
ばーちゃんの花見
新しい車椅子
再発
車椅子参上!
記憶は空の彼方?
たのむよ・・・・・
同じカテゴリー(ばーちゃんの旅)の記事
 ばーちゃんの花見 (2009-04-18 14:57)
 新しい車椅子 (2008-11-07 16:05)
 再発 (2008-11-06 18:50)
 車椅子参上! (2008-10-27 18:07)
 記憶は空の彼方? (2008-10-21 15:59)
 たのむよ・・・・・ (2008-10-17 13:57)

この記事へのコメント
ははぁ・・・そういうことだったのですかぁ~
(・・・といいつつ100%はわかってないのですがっ^^;)
伯母さんはお母様より2つ上のお姉さんなのですね(@@)
すごいです
なかなか専門用語の活字は私の目を早送りしたがるのですが
わからないなりにもちょっとずつ大変なことがわかってきました

やまねさん 今ちょっと晴れ間が見えてきましたよ^^
息抜きもしてくださいね
Posted by ななママななママ at 2008年01月31日 11:40
84歳でそれだけ出来たらすごいですよ。
真咲、大ばば様と話していると、
自分の都合のいいように解釈できるって言うのは
ある意味、人間の生きていく上での知恵なんだなぁ・・・
と 思うときだあります(笑) 
Posted by 真咲真咲 at 2008年01月31日 11:46
鈍感力っていうと聞こえは悪いですが
ストレスを感じず生きる力・・・ってどうです?笑
私もそちらの方は自信があります(^^

それにしても、やまねさんのような娘さんで
お母様も安心していられますね。
きっとお母さん心強く思ってらっしゃると思います。
Posted by コバコバ at 2008年01月31日 13:47
鈍感力か?

あちくしちと自信ありかも

あははっ
単なるおばか?

うちの母上様は、貧血ですね

偏食がひどいっす
なかなかどうして頑固で困ってますが
仕方がないっす
Posted by かへる〜ん at 2008年01月31日 20:12
■ななママさん、こんばんは

ありがとう!昼休みにりんごをグニグニしてからかって息抜きしました(^^;

病気は・・・確かにやっかいです。素人には驚く事ばかり!
でも、病気があるからこそ、母と向き合う時間があるのかなとも思います。

でも、いくつになっても、80歳超えていても、いつまでたってもお姉ちゃんはお姉ちゃんなんですね。
母はいつまでたっても、伯母に頭があがりません(^^;

■真咲さん、こんばんは

確かに!これくらいのお歳になると、くよくよしても仕方がないですもんね?
都合よく解釈するのは、きっと楽しく生きる知恵なんでしょうね。

それに対してウチの母は、かなり悲観的にものごと考えるタイプなんですよ・・
でも、正反対の性格だから、今まで仲良くやってこられたのかも(^^;

■コバさん、こんばんは

そうですね!もっと言うなら伯母の場合、ストレスをぶっ飛ばす力って感じです(^^;

母はね、ウチに来たいきさつ忘れちゃってるから、こんな所に連れてこられて牢屋に入れられたみたいといって怒っています(^^;

でも、昨日今日の餃子中毒事件をニュースで聞いて、「これでは怖くて一人では暮らせん!」と言いました。やれやれ・・・(^^;

■かへるさん、こんばんは

おっ母さま貧血ですか?
心配じゃないですか・・・どこか内臓に悪いところはないですか?

かへるさんのおっ母さまは、明るくて元気で楽しい方ですね。
私、かへるさんのおっ母さまなら少々わがまま言っても偏食でも許しちゃいますよ、可愛い方ですもん(^^  (年上の方に失礼ですが・・・)

頑固なのは・・・みんな同じですね(^^;
Posted by やまね at 2008年01月31日 20:42
ご自分なりにかみくだいて理解されたのでしょう。
あらためて、理解されてのであれば◎ですね。
Posted by エースエース at 2008年01月31日 21:20
エースさん、

実は、二人とも、あんまり理解してない・・・(^^;
私が「実はコウコウ・・・」と説明しても「ふ~ん・・・・・」って・・・

本当は、お医者さんの説明が難しくてよく解らんかったと言ってました。
でも、「胃に穴開けた」とか「女医さんは手術ができない」とか、あんまり世間で触れ回るといけないと思って、少しは釘刺しておきました(^^;
Posted by やまね at 2008年01月31日 22:37
こんにちは。

高知の方って言うとかつお食べてすんごく血液健康!!
みたいなイメージでした。
でも臓器自体が弱ってるのだからそういうことではないんですね。。。。

でも予備知識すらない状況でいろいろやって「出血しました」なんて言われたら、「ヤブ」って思っちゃうのもなんとなくわかる気がします。
多分理屈ではないのでしょう・・・
Posted by ぶーさん at 2008年02月01日 01:23
ぶーさん、そうなんですよ。

基本的に母は粗食で魚をよく食べ、健康なはずだったのですが、輸血による肝炎への感染だけはなんともなりませんね。
でも考えようによったら、これだけ健康な食生活していたからこそ、今の今まで症状が表面化せず元気にいられたのかもしれません。

胃出血の時は、母は何がなんだかわからなかったみたいで
伯母がストーリーを作りました(^^;

でも、私が母の立場だったとしても、まさか肝硬変だなんて解らなかっただろうな・・・やっぱり「やぶ!」って思ったかもしれません。
Posted by やまね at 2008年02月01日 09:44
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。