2008年02月22日

やっちまった・・・

腰痛の改善しないばーちゃん、何とかせねば本人も私も辛いので、
昨日はコルセットを作りに整形外科を再び受診、
コルセットが出来るまでの間、激痛防止のために鎮痛剤で対処する事にしました。

ばーちゃんは肝硬変のため数種の薬とアリセプトという認知症改善薬を飲んでます。
認知症患者にとって、○○を朝夕2錠、▲▲を毎食後1カプセル、□□を朝だけ1錠・・・
なんて飲み方は難しいので、「1包化」といって、朝昼晩に飲む薬を一袋ずつにしてもらっています。

やっちまった・・・
今回の鎮痛剤はこれとは別、
先週も出ていたはずなのに
ばーちゃん、ちっとも飲まないので、
これはイカンと思い、
帰宅後私は数日分の薬を1包化しようとしたのですが・・・
これが琴線に触れたのでしょう、
ばーちゃん、いきなり怒り出しました。


「そんな薬のんだら体が悪くなる」とか「そんなことせんでもちゃんと飲める」とか
「子どもみたいにして・・・馬鹿にして・・・」とか「あんたのせいで気が狂う」とか・・・
最後は薬をつかんで投げつけるし、わめき散らすし、もう大騒ぎ・・・

最初は「でもこんなに動けなくては辛いでしょ?」とか「飲み忘れるといけないでしょ?」とか、
なんとか説得しようとした私も遂に切れてしまいました。
「誰のためにこんなに苦労してるんだ!いい加減にしてくれ!」

こういう瞬間って、頭の中と目の前の景色が真っ白になりますね・・・
そしてまさにプッチ~ンって音が頭の中で聞こえるような気がします。
その後、とめどなくばーちゃんを攻撃する言葉が出てきそうになった瞬間・・・

私のケータイが鳴りました。
中学時代の娘の親友のママ、Kちゃんでした。親同士も仲良しの飲み友達。
ちょっと頼み事をしていたので連絡をくれたのです。

私はあんまり信心深くないけれど、こんな瞬間は本当に神様がいるんだと思います。
Kちゃんの電話がなかったら、私はばーちゃんを傷つけ自分も傷つく酷い言葉を吐き続けたでしょう。
ケータイ握って話し続けながら、私は救われた思いでKちゃんと神様に感謝しました。

ばーちゃんはその横でしばらく薬を投げつけていましたが、
このまま置いておくと私に薬をいじられるのもかなわんと思ったのでしょう、
きちんと全部集めて袋にしまって自分の部屋に戻りました。

その後、辺りが暗くなってもばーちゃんの部屋に灯りは灯りません。
のぞいてみると、ばーちゃんフテ寝をしてました。「ご飯だよ」と言っても「いらん!」・・・face07
でも、「アホな事言わんと、ご飯炊きたてだよ、炒め物が冷めるよ!」と私がいうと・・・
しっかり起き出してきてちゃっかりたっぷり晩御飯を食べました。
食欲には抗い切きれないようですね。face02

薬はちゃんと飲んでいるのかどうなのか・・・疑問は残ります。
一日に何回もトイレを失敗してしまいますが、どのように処理しているものやら・・・
排泄の失敗は最も自尊心に関わる部分、本人はひたすら自力で何とかしようとしますが限界が・・・

しばらくは目をつぶって様子をみるしかないのでしょう。
専用のサポート用品だけは用意して、なるべく本人が自力で乗り切れるようにしてありますが、
ちゃんと使用してくれることを祈る毎日が続きそうです。





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この記事へのコメント
涙が。。
私が泣いても仕方ないのに・・・
Posted by まかゆれ at 2008年02月22日 11:52
キレる瞬間の頭の中の音、私も聞いたコトあります。
学生の頃、過食症になりました。あの頃、そんな音を……。思い出しました。

やまねサン、無理しないでください。がんばり過ぎないでください。
Posted by ドラゴンママ at 2008年02月22日 12:29
私も胸が・・・涙が・・

ほんとに・・そのお友達からの電話・良かったですね・・
その電話をとったやまねさんも。
だって・・・電話だもん。
そのときポロっとこれまでぐっとためこんでいたものが
糸が切れて出そうになったとき
あふれだす感情の勢いで電話に出れず・・・・ってことだって
あたりまえにあると思うんです。

きっと毎日頑張ってるやまねさんを見てたかみさまが助け船を
出してくれたのかなぁ・・・

自宅介護の経験もない私がいつも知ったようなことを書いてしまってごめんなさい。
でも昨年亡くなった祖母の家族の姿がいつも心にあって・・・。
祖母の末娘が看たのですが そのお姉さんの心中が
いつも気がかりでした。
おもわず重ねてしまって・・自分もどちらも通る可能性のある道なので
いつもお邪魔しています。
ご飯をちゃっかりたっぷり食べてくれて良かったです^^
空気がもとに戻る瞬間でしょうか?

今日は天気がよくって良かったです(ん?何をどう伝えたいんでしょう?><)
Posted by ななママななママ at 2008年02月22日 12:32
やまねさん。。。
読み終えたら ふぅ~とゆっくり呼吸しました。
たくさんの薬を毎日決められた時間に飲むことは 本当に大変なことだと同感します。うちにもパキンソンの義父がいるのでたくさんの薬を服用することの大変さは わかります。

やまねさん。。。ホント周りの人に救われることってありますよね(涙)
気弱になってる時のやさしい言葉。
こころにホント響きます。

おともだちの電話をがいいタイミング!
と、思えるやまねさんは すてきな方だと思います(^^)

でも おばあちゃんご飯食べてくれてよかったぁ~。
がんばり過ぎないように。。。
Posted by makoron at 2008年02月22日 13:25
親子では、取り返しのつかない事、言っちゃうことありますよね・・・。
私も経験あります。残念ながらその時はお助けの神様は現れませんでしたが・・・。
本当に良かったですね。救いの電話・・神様はちゃんとやまねさんを守っていらっしゃる。
なにせ、経験のない介護の世界。想像するしかありません。
言葉足らずだったりして・・うまく言えませんが・・・やまねさん、がんばれ。
やまねさん・おかあさんがいい方向へ向かえるよう・・微力ながら祈ってます。
Posted by miwa-mamamiwa-mama at 2008年02月22日 13:26
やまねさん、私も泣いちゃった。
誰が悪いわけでもないのにね。
お友達の電話、かかってきてよかったです(^^)

お母さんも、人間として、女として生きたいんですね。
誰しもそうですよね。

夕ご飯、食べてくださってよかった~(^^)
Posted by パレット at 2008年02月22日 19:54
今日私もプチ~ンッ・・の音聞こえました・・・仕事上でですが「その鼻今にへし折ってやる・・」と思いました。
ったく・・ありがとうございます・・感謝していますと日々言われながら仕事をしている人間は謙虚じゃなくちゃ!!ならんと改めて思いました。私は理想論といわれようが人間としてそうありたいです。
ごめんなさいわけがわかりませんね・・・。日々これ修行・・の1日でした・・
とほほ。
ご飯って人の心を温める力もあるんですね・・・。^^

コメント入れながら怒りの処理ができました。ありがとうございます。
Posted by 弟子 at 2008年02月22日 21:57
いつも読ませて頂いておりますが
なかなかσ(`ё´)ノワシはこういう話題には
コメント出来なかったりします。
なぜならσ(`ё´)ノワシはこの様な
大変な苦労をまだしたことが無いからです。
言葉では言い表せない様な苦労を
やまねさんはなさっているのですね。
介護、大変ですよね。
お友達の電話、いいタイミングでかかって来て良かったですね。
シチュエーションは違いますが
σ(`ё´)ノワシもそんな「偶然のグッドタイミング」があります。
神様っているのかなぁ。
Posted by (  ̄∀ ̄ )にやりねも at 2008年02月23日 01:49
■まかゆれさん

泣かせてごめん。もう納まりました。こういうこと繰り返しながらなんとかやっていくんだなぁ・・・と思っています。

一緒に泣いてくれてありがとう。気持ちを共有してくれるだけで、私はとても嬉しいです^^
これから弟子さんにもお世話になると思います。よろしくお伝えくださいね。

■ドラゴンママさん

ありがとう、もう大丈夫だよ^^
ママさんも辛いときあったのね?辛い事を乗り越えて今の素敵なママさんがあるんだと思います。

私も頑張るよ。以外と程ほどってのが難しくてね、頑張っといて思いっきり息抜きします。また付き合ってください^^

■ななママさん

ありがとう^^一緒に涙してくださって、ごめんなさいとありがとうです。
共感してくれる方の心が私を癒してくれるんです。

電話にでてKちゃんの「あ、わたしぃ~、元気ぃ~?」の声を聞いたら、すーーっと気持ちの昂ぶりが引いていきました。彼女の声を借りて神様が話しかけたかもね^^ありがたかったです。

ななママさん、御親族でやはり同じ体験して見える方いらっしゃったんですね。
私がこうして母の事を書く目的には、みなさんに助けてもらうこと、共感してもらって私が楽になりたいと思う事、そして、これから同じような体験をされるであろう多くの方の参考に少しでもなればと思う事、そんなこんなで書いてます。

アルツハイマーは辛い病気ですが本人のせいじゃありませんし、まして恥ずかしいと隠してはいけない病気だとおもうんです。長寿国日本ではこれから多くの人が罹る病気なんですからね。

うまく言えないんですけど、何か将来につなげてゆきたいとおもっているのです。読んでくださってありがとう^^

■makoronさん

ありがとう^^もう大丈夫です。これからも同じ事繰り返すかもしれないけど、少しずつ母との暮らしを見つけてゆこうと思っています。

パキンソンは辛い病気ですね・・・
親しい方もいま闘病しています。御家族がとても大変・・・
治らない病は本当に辛いです。症状が少しでも軽減できるように祈るしかないですものね。お大事になさってください。

友人からの電話はもちろんあの時の危機を救ってくれたのですが、それだけでなく、きっとこれからもピンチの時には救世主があらわれるに違いない・・・そう思わせてくれる電話でした。

なんとかやって行きますよ、大丈夫!
またピンチになったら、みなさんにSOS出しますからよろしくね^^

■miwa-mamaさん

昨日はせっかくネコの日だったのに、とんだアクシデントでわすれてた^^;
ネコ飼いにあるまじき失態ですわ・・・^^;

肉親というのは愛情も大きいが憎しみも大きくなるのでしょう。遠慮というものが無くなってしまうんでね。特に母にしてみたら、娘の私に諭されるなんて許しがたい事なんだと思います。

だからといってお姑さんだから上手くいくというものでもないんでしょうね。毎日一緒に暮らすということは、相手の嫌な部分もたくさん見えてしまう訳で、なにかやらかした行為に対して怒るんではなく、その人本人への嫌悪につながるんだと思います。

でも、どんなに腹が立っても、やはり憐憫の情はあります。こんなになりたくてなった訳では決してない、誰だって健康でいつまで経っても自立して若いものに迷惑かけたくない、そう思っているのにこんなになっちゃって、一番辛いのは本人だろうと思うと、とてもかわいそうに思います。
その気持ちがあるうちは、きっと大丈夫、なんとかやっていけるとおもうんですよ。

ストレスたまったら天・福ちゃんに癒されに伺いまする!
どうぞよろしく^^

■パレットさん

心配かけちゃって、ごめんなさい^^;
皆さんを泣かしてしまいましたねぇ・・・私は、困った人です・・・^^;

母の気持ちはよく解るんです。でも、できないことがどんどん増えてきて、それは母の命やADLに関わる事で、自己管理が出来ない母のために私が替わってしなければならない、それが母にはバカにされたように感じるんでしょうね。

私もそれを感じさせないように最初のうちは定石どおり「お願い」という形をとってきたんですけど、はは^^付け焼刃がすぐ落ちちゃったなぁ~^^
まだまだ修行が足りません。

今にとって母の楽しみは食べる事だけになっていますから、喧嘩が夕食の前でよかったかも。
1時間前の喧嘩の事なんか忘れちゃったかのように美味しそうにたくさん食べていました^^

■弟子さん

昨夜はありがとうございました。
時間のあるときに、ポチポチとメールさせていただいていいですか?遠慮なく相談させていただいていいですか?なんか、私、救われた気分でほっとしています。本当にありがとうございます。

私も結構、理想論者です。理想どおりいかないことが多いのは承知の上だけど、応用が必要な時があるのもわかっているけど、理想を捨てて現実のみに徹すると、かならずや大切な理念を失う事になると信じています。

でもいくらプロとはいえ、理不尽な要求に全て対応する事は無理、無理というより、やってはいけない・・・それはわかっていても、感情を抑えて対処するってのは、とても修練のいるところですよね。

私も仕事でよく体験します。めっちゃ腹が経つときもありますし、100%クライアントさんに非があるときにはマジ絶えられない事も・・・
そんな時を乗り越えるため、「クレームは自分の肥やし」、これを呪文のように唱えて耐えております^^
でも、時間が経つと、確かに肥やしになっているような気がしないでも・・・^^;

ばーちゃん、食べる事が楽しみなんで、これを利用してご機嫌とります。ちょっとずるいかもしれないけど、これもあり?^^;

■ねもさん

こんな楽しくない記事、どっちかっていうと読んでて苦しくなるような記事、眼を通してくれるだけで嬉しいです。なんか・・・ごめんなさい^^;

そうそう、人生の中で、グッドタイミング!ってこと、結構ありますよね。
やっぱり神様いるんじゃないかな?^^

私、映画「ピンポン」見て(原作の漫画もよんだけど)「ヒ~ロ~見参!」っての、とっても好きでした。
自分で努力する事は勿論大切だけど、自分の力が及ばない大きな力に打ち勝つためにナニカにお願いするのって、サンタクロースを待つ子どもとおんなじで夢をのあることだと思います。

これからもそんなこと、信じて、何となく、やっていけそうな気がしてます^^
Posted by やまね at 2008年02月23日 12:22
 
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