2007年03月23日

本物?偽者?

今、世間ではトランス脂肪酸の事が話題になっている。

「バターやラードなどの動物性脂肪(飽和脂肪酸)は体に悪いから、
植物性脂肪(不飽和脂肪酸)にしよう!」って常識が一般的になってきて、
サラダ油や菜種油をそのまま利用するならよかったんだけど、
使いやすさや食べやすさを追求するあまり、おかしな加工して、
植物性脂肪をマーガリン(飽和脂肪酸)にしちゃったら、これ、本末転倒??

で、それだけならまだ良かったんだけど、おかしな加工したら、
それが自然界ではあまり存在しない、「トランス脂肪酸」なる「狂った脂肪酸」になっちゃうんだそうだ。
で、これが大変身体に悪いらしい。

トランス脂肪酸に関しては、他の要因で出来ることもあるので、
マーガリンを食べなきゃ大丈夫っていう問題ではない。
それより、もっと私達は、食生活全体を見直さなくてはてはならない。
だから、その辺の事は食の専門家に任せるとして、
私がフッと思ったのは、建築材料にも偽者がたくさんあるっていうこと。

特に多いのが外壁材。
タイル風、石張り風、レンガ風・・・
ほとんどが窯業系サイディングと呼ばれる、セメントや繊維質を原料にして固めたものだ。
材料の中に、今問題のアスベストも、全面禁止になる平成16年前には使われていた。

先日、INAXの展示会で、板張り風?の外壁材が展示してあった。
それがまた、みごとな出来映えで・・・

本物?偽者?

だいたい、陶器屋さんが木の板なんか売ってる訳ないんだが、
大工さん、エクステリア屋さん、みんな、
近くに寄って触ってみるまでだまされそうなすごい擬態!
大手企業の技術、恐るべし~

でも偽者は、悲しいかな、しょせん本物にはかなわない。
時を経て風合いを増す本物に対し、偽者は色あせていく。
耐久性も、思ったほどはありません。

もう一つ怖いのは、トランス脂肪酸といいアスベストといい、
偽者の中には、後から害のわかる、怪しいものが紛れ込みやすいという事。

少々高くても是非本物を試してみて欲しい。
本物の板貼り、本物の石貼り、手仕事が生きた左官の塗り壁、
きっと、日々の生活に潤いと落ち着きを与えてくれると思います。

本物?偽者?

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