2008年12月02日

闘う住宅改修@介護保険②

とりあえず、理論武装して向ってみる

週末に書類を作成して、月曜日に提出予定してたばーちゃんのための住宅改修書類、
ちょっと遅れちゃって本日提出となりました。
理論武装するには形式が大切!という訳で、書類はしっかり作成します。
闘う住宅改修@介護保険②


たかだかばーちゃんのトイレとスロープを改修するのに、何故わざわざ戦いに挑むのか?
それには訳があります。

問題点はふたつ
1、ウチが法人ではないので人件費が認められず、助成されるのは材料費のみに限られること。
2、ばーちゃんは世帯主であるにもかかわらず、扶養家族とみなされていて、高山市独自の高齢者住宅改造助成金がもらえない可能性が高いこと。

1、に関しては、ま、ダメならしかたがないのですが、役所の人にバリアフリー化のための工事とは如何なるものかをしっかり理解して欲しいので、直訴してみるつもりです。
だって、そこそこの工事です。日曜大工で済ませられる規模ではない・・・だからばーちゃんにショート・ステイ入っててもらって、その間に従業員も一緒に通常の業務として施工するつもり。法人なら認めるが個人事業主の場合はだめって言われても、実態は同じなんです。

2、に関しては、「戸籍上の世帯ではなく実質的な世帯状況に応じて」とのことです。
いくら戸籍上別世帯でも、一緒の家に住んでるってことは、
ばーちゃん所詮介護=扶養されているんでしょ?って理屈です。
役所の方は「実態に則して」っていうけど、実態に則するんだったら1、に関して私達の業務だって会社組織の建築屋さんと同じでしょ?

2、の件に関しては、仕事で依頼を受けた物件の場合でもよくひっかかるんですよ。
例えば・・・・・急におばーちゃんを引き取ったので、トイレと風呂と玄関の改造に100万円ほどかかりそうだが、共働きの息子世帯の収入があるので上限25万円までしか助成されない。しかもこの制度、あくまでも介護保険の住宅改修費用への上乗せだから、5万円しか上乗せしてもらえない。介護保険の20万のうち1割は自己負担だから、実質100万円の工事で補填されるのは23万円。
この場合、おばーちゃんが一人暮らしと認められれば、75万円-介護保険の1割負担2万円で73万円補填されます。

息子さん夫婦が所得制限に引っかかったっていっても、決して裕福な暮らししている訳ではないと思うんです。例えば子どもが2人とも大学に通っていたら・・・・・
どれくらい生活費を圧迫しているか解りそうなものですよね?

このような線引きは、最終的に高齢者へのしわ寄せとなって現れると思います。
いくらお年寄りを大切に思う気持ちがあっても、わが子の学費を払わないで改築費用に当てることはできないでしょう。

さて私、この二つの懸案事項に関しては、既に支所で「無理です」引導渡されています。
でも簡単には引き下がらず、上の方にまで掛け合って、ダメでも上層部の人たちに「実態に則した」認識だけは持ってもらいたい、それを狙っているのです。

次回は高山市独自の高齢者住宅改造費用(上限75万円)の説明をもう少ししたいと思っています。


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この記事へのコメント
こんにちは。

多分、真っ向勝負は撃沈の可能性大ですよ。
書類は書類なので、上司にお情けで持って行ってもハネられちゃいます(汗)
お役所とはそういう物なので・・・(汗)

だから(マニュアルがお役所の生命線だから)裏技使って違法スレスレの申請出す人とか、確実アウトな申請だったりとか・・・絶えないんでしょうね。
Posted by o-chan at 2008年12月02日 15:20
そうだ!そうだ!
何を見てるんだ!!
とるものは申請しなくても勝手に取るくせに
支給するもんは申請しなけりゃくれない!!
申請するなんて知識のない人も世の中にはいるんだ!!
変更申請だって・・したって思うような介護度にならない可能性もあります
なんて言ったり!!
そんな事する前から言ったら希望を持っている家族が「それならやめます・・・。」なんて言いかねない・・。
誰の為の介護保険ですか!!!!!!
だから・・・親方日の丸なんていわれるんだ・・。
(すみません・・・言い過ぎました。)
ただ事は事務所で起こっているんではないいんです・・。
家庭で起こっているんです・・。
お役所の様に・・ゆっくりした対応では・・間に合わない事もあるんです・・・。
Posted by 弟子 at 2008年12月02日 17:51
■o-chan

こんにちは^^
書類とりあえず出してきました。

私もお客さんの申請の場合は、その人にとって絶対に必要だと思ったら、まんとか取れるように真っ向勝負は避けるんですよ。
今回は自分の家の事なので、ダメモトでいいの。

目的は助成金をもらうって事より、実態にそぐわない制度を少しでも改善したいっていうか、改善されないんだったら、せめて少しでも多くに人に矛盾点を知って欲しいって言うか・・・そんな感じです。

窓口の支所は説得できました。
あとは上層部の判断待ちです^^

■お弟子さん

本当にそうですね。家庭の中で、目に見えない事件がいくつも重なって、知らない間にお隣のおじいちゃん動けなくなっていたとか、誰にもも知られず孤独死してたなんてことになるんですよね。

私にはここに書いたことの他にもう一つ、なんとか高山市独自の助成制度を、単体で使えるように改善したいという希望があります。
介護認定受けてないけどかなりヤバイ高齢者世帯がたくさんあるでしょ?
こういう方たちって、絶対に自力では介護認定取れない・・・
そすると、せっかくの制度も全く利用できない。
あんまりだと思うんです。

ま、私一人の力でどうにかなる話じゃないんだけどね^^;
少しでも多くに人に実態を知ってもらって、なにか足がかりになればと思うのです。
Posted by やまね at 2008年12月04日 16:57
 
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