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2007年12月12日

落語のツボ

落語オタのマニアックな話に付き合わされて迷惑している皆様、おはようございますface03
ネギに話が飛んで安心していらした方々、ご愁傷様でございます。icon100
20年ぶりってこともありましてね、語りだすとなかなか止まらないのですよ、あきらめてくださいねface02

さてさて、ドラマ「ちりとてちん」を見ていますと、
脚本の隅々まで落語が浸透していて笑ってしまいます。
台詞やエピソードのひとコマひとコマが、そのまま落語に出てくるシーンの断片なのです。

ドラマをそのまま見ていても充分面白いのですが、
落語の予備知識をもって見ると、また楽しさ倍増ですよ。


例えば・・・

居酒屋「寝床」で熊さんが演じたライブは、落語の「寝床」のストーリーそのまま。
四草のバイト先で中国語が飛び交う中華料理店「延陽伯」は、
江戸落語では「たらちね」で演じられる噺。

公家に奉公していた女中さんを嫁にもらったところ、
言葉が難しすぎてわからないって噺なんですが、
どうやら話が通じないことへの比喩のようです。


登場人物の名前も落語の中の有名人物が多いですよ。
熊さん、お咲さん、喜ぃこうはよく聞くところだと思いますが、
コアなところでは、「寝床」の常連客、仏壇屋の菊江さん。
これは古い上方落語「菊江の仏壇」からの出典でしょう。


また、総領弟子の役で出ている「桂吉弥」という方は、
きっとお名前からしても立ち居振る舞いからしても、本物の噺家さんなんでしょうね。
私が落語を聞いていた時にはまだいらっしゃらなかった方なんで想像なんですが・・・

噺家の名前というものは大体において師匠から一文字いただくことが多いです。
当時、米朝のお弟子さんに吉朝という方がいましたので、
きっとこの方から「吉」の一字をいただいたお弟子さんなんじゃないかとふんでいるんです。
米朝からみると孫弟子ですね。


また、落語指導ということで、劇中でもある師匠役で出演していた林家染丸という噺家さんですが、
林家染丸という名前、私が上方落語にはまっていた頃は、
先代が無くなってこの大名蹟は途絶えておりました。

先代染丸のお弟子さんだった小染は、当時、文珍、八方、きん枝と並んで
「ザ・パンダ」なる若手四天王みたいなのを結成して活躍しており、
タレント業のみならず噺の芸もしっかりしていていましたので、
この人がいずれ染丸を継ぐんだろうと思っていました。

ところが残念なことに、酒が元で若死にしてしまいましてね・・・
この小染の弟弟子に染二という方が居ましたので、
多分この方が4代目染丸を襲名したのかな?なんて思ってみています。
若い頃のお顔と今のお顔がなかなか結びつかないので確信はないのですが・・・


落語にはこんなふうに噺を聴くだけでなく落語の周辺全体を楽しめる、
そんな奥深いところがあって本当に楽しいのです。
えっ?マニアックですって?そうですね・・・
ちょっとハマリ過ぎますね・・・
語れば何ぼでも出てきますが、そろそろこの辺にしておきましょうかね・・・icon10



  

Posted by やまね at 07:28Comments(7)落研