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2007年06月11日

廊下のない家-1

従来の一戸建て住宅というと、まず玄関を開けると廊下があって、その廊下は真っ直ぐ奥に伸びていて、片側に和室・居間・台所、反対側にトイレ・洗面所・浴室、ついでに階段・物入れがあるっていうのがよくあるパターン。

または、廊下で家が左右に区切られ、居住空間とお座敷空間を隔てているっていうパターン。

今でもまだまだこれらのスタイルは多いけど(特に純和風住宅の場合)、近年「これでは子どもが帰宅しても、すぐ2階の子ども部屋に上がってしまい、いつ帰ってきたのか解らない。もっと子どもとコミュニケーションをとれる家がほしい」と、思春期や反抗期の子どもを持つお母さん方にはすこぶる評判が悪い。

こんなふうに言われ始めたのはもう20年以上も前だったと思うし、今では居間を通らなければ2階へ上がれないようなプランも主流の考え方になってきてはいると思うが、まだまだ廊下の多い家はたくさんある。

でも、世の中には色々な考え方があって、いつだったかどっかの心理学の先生が、「思春期の多感で親離れしようとしている時期に、いやでも親の顔を見てからじゃないと自分の部屋にいけないというのは、本人に余分なストレスを与える事になる」というような談話を新聞に掲載していた。

おぉ!face08なかなかすごい意見である。「親と子どもはすべからくコミュニケーションが上手くいってて、子どもはいくつになっても何もかも親に話すのが理想である」というような幻想を打ち砕くにはなかなかインパクトがあっておもしろかったが、やはり一般受けしにくい(特にお母さんには)意見だろうな・・・

私、思うに、この先生の御意見は一理あると思う。自分が高校生の頃思い出すと、親ってウットウシかったもん。しかし、今、大人になって硬くなった頭で敢えて考えると、やはり社会にはルールってもんがあると思う。

子どもは家族の一員。家族っていうのは最低限の社会構成単位の一種なんだから、挨拶くらいはちゃんとするっていうのが規則だろう。「ただいま」くらいは言うべし。

しかし、親もルールは変えていかねばならない。幼児期と思春期では、相手が自分の子どもといえども守らねばならないルールがあると思う。やたらと学校の事や友人関係のことを根掘り葉掘り聞かないとか、勝手に子ども部屋の家捜しをしないとか・・・

で、今回書きたかった「廊下のない家」は、結局こういうことが言いたかったのかって言うと、全く違うのであった。完璧に脱線です。って訳でもないんだが、今回書こうと思っている「廊下のない家」は、親子のコミュニケーション手段としてのプランニング以外の、もっと機能的な部分に関して。廊下は極力少ない方が、よりよい生活環境になると思っているからなのだ。

つづく


吹き抜けのある家3  

Posted by やまね at 18:13Comments(0)間どりの話