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2008年02月16日

ばーちゃんと病気~ことの発端5

元々ばーちゃんは人付き合いが得意なほうではありません。
家族とごく身内の仲のよい親類だけいれば幸せなタイプで、他人に心を開けない性格なのです。
これはアルツハイマーを発症する以前からの性格で、私が子どもの頃も近所づきあいは苦手でした。

さて、病院の6人部屋へに入院したばーちゃんですが、社交的な人が声をかけると、
一応社交辞令的な会話はしますが、自分から話しかける事はまずありません。
考えるにばーちゃんは気が弱いのにプライドが高いタイプなんだと思います。

「失敗したらどうしよう」とか「人前で恥をかいたらどうしよう」という事ばかりが頭にあり、
なるべく人との接触を避ける。人が訪ねてきても「何を出したらいいだろう・・」と悩み、
食事を提供する必要にせまられようものならパニック状態に陥ります。

歳を重ねるごとにその傾向は強くなり、今回の入院ではそれが顕著になりました。
それに実際、体もしんどかったんだと思います。
自覚症状こそないものの、肝硬変までに進んだ症状は体のいたるところに影響を与えたのでしょう。





4ヶ月にわたる入院中ひたすらベッドに横たわり、医療関係者以外で口を利くのは世話をしてくれていた伯母のみ。しかし伯母にしたって1日中付いているわけにはいきません。何より伯母自身が高齢なのです。

それでも伯母は1日おきに母を看に来てくれて1時間ほど付いてくれていたようです。その他には看病に通った私が通算で1週間程、叔父も何回か来てくれましたがそれでも一緒にいたのは2~3日です。

伯母、叔父、私、この3人と話す時意外はひたすら貝のように沈黙し、夢と現実の間をうつらうつらとさまよい続けた4ヶ月、これは充分に母のアルツハイマーを呼び起こすきっかけになったのでは?と私は思うのです。
  

Posted by やまね at 12:38Comments(8)ばーちゃんの旅