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2007年03月19日

自立循環型住宅

 自立循環型住宅設計のセミナーに行ってきた。
自立循環型住宅とは、身近な技術を使って、居住性を損なうことなく、
エネルギー消費を半減させる、そんなコンセプトをもった住宅のことだ。
冬は自然エネルギーを最大限利用して、取り入れた熱を逃がさず家を暖めたり、
換気計画に配慮して、エアコンなしで快適な夏を過ごす、そんなイメージの家だ。



 ただ、この住宅のモデルは、太平洋岸の暖地を想定しているため、
飛騨地方にそのまま当てはめるのはチョッと無理。

 でも、寒い地域だからこそ、暖地よりたくさん考えなくてはならない事がある。
断熱だ。「断熱こそが究極のパッシブソーラー(注1)」と言った研究者がいるそうだが、
まさにその通りだと思う。断熱を充実させる事で、暖地と同じレベルまではいかないとしても、
かなりの省エネ住宅が可能になり、大切な資源を守る事につながる。

 以前ブログに書いた結露の問題も、断熱性能を高めることで大半の部分は解決するし、
冬に暖かく過ごすことは、健康を維持するためにも重要な事だ。
それにもうひとつ・・・地球の健康を維持する事にもつながる。

 IPCC(注2)の報告によりと、石油資源の枯渇はすぐ近くまで来ているそうで、
20~30年後にはもうその影響が現れ始めるとの予測らしい。
20年後というと、今このページを読んでくれている方々の大半がまだ健在だろう。
そのときに著しい燃料不足や温暖化に直面しているなんて、恐ろしい事だと思う。

 そしてそれ以上に、私達の子供達や子孫に、
負の遺産を残してはならないと強く思ったのだ。




注1、パッシブソーラー
 太陽光発電や太陽熱温水器のように、装置を使って太陽エネルギーを取り入れること(アクティブソーラー)に対し、建物そのもののエネルギー効率を高め、昼間にたくわえた太陽熱を夜の暖房に利用したり、夜間の涼しい空気で日中の暑さを和らげたりすること。
 
注2、IPCC
 気候変動に関する政府間パネル
 http://ja.wikipedia.org/wiki/IPCC  

Posted by やまね at 15:00Comments(0)環境の話