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2007年05月07日

自然塗料ー3

さて、GWも終わった事だし、久しぶりにカタイネタに戻ります。

自然塗料ー1,自然塗料ー2で紹介してきたのもは、内装で使用する塗料が中心だったが、今回は外装用塗料の話。ここで説明する外装用塗料は、木部に塗るものに限定してお話しようと思う。金属部分やセメント系下地に塗料は全く別の種類のものだし、自然塗料ではちょっと不可能と思われるからだ。

今まで紹介してきた自然塗料メーカーの多くは外装用の塗料も製造している。ただ残念なことに、まだ使ったことがないので詳しい説明が出来ない。なぜ使わずにきてしまったかというと、やはり自然素材の塗料では、外部から受ける強い刺激(紫外線とか風雨)に対する耐候性が一般の化学合成塗料よりも劣るからだ。

しかし自然塗料メーカーも外装用とうたっている以上、そんないい加減なものを出している訳ではないと思う。要は、住んでいる人の心がけというか、持続したメンテナンスにかかっている。こまめに痛んだところがないか点検して、外壁を塗りなおす、基本といえば基本だが、実際はそんな簡単に実行できる事ではない。

そこで外部の塗装には、どうしても信頼の置ける従来の化学合成塗料を使うことになる。室内空間と違い、住んでいる人が直接その成分を吸い込む事は極めて少なくなるので、数年に一度の塗りなおしの時期さえ気をつければさほど問題はないだろう。もちろん、大気中に無条件に放出されるわけだから、御近所に対する配慮は必要だし、窓を開けることの多い時期には気をつけなくてはなない。

外装木部に使われる塗料は、大きく分けて2つに分けられる。
①木の表面に浸み込んで塗膜を作らず、木の調湿作用を妨げないタイプの油性塗料で、自然塗料メーカーのものはこのタイプが多い。
②木の表面に塗膜を作って中身を保護するタイプのもの。いわゆるペンキっぽい塗料だ。日本の伝統 的塗料“漆”などもこのタイプだ。


私達がよく使う塗料はキシラデコールという含浸タイプの塗料で、防虫・防腐性に優れていて色も豊富にある。しかし当然毒性は持ち合わせている。これによく似たタイプの塗料で安全性をうたったノンロットという塗料があり、6年前に採用した事がある。


少々古い資料で恐縮だが・・・左のノンロットクリーンは内装用、右のノンロット205が外装用。今はリニューアルしてノンロット205Nになっている。

天然成分で出来ているわけではないが、溶剤や防腐防虫剤等が人体や環境に影響が少ないように配慮された塗料だ。夫が担当する工事に採用していたので、外壁に塗った感想を聞いてみたところ、「確かに臭いは少なく、気持ちが悪くなる事はない。しかし、キシラデコールに比べて早く色落ちする。耐候性が少々劣るような気がする。」とのことだったので、それ以降使っていない。

しかし最近建築雑誌やHPを確認すると、成分が当時と変わりより安全で耐候性もあがったような印象を受ける。HPで使用薬剤の公表もしているので、メーカーが自信を持って勧める安全塗料と考えていいのではないだろうか。もう一度採用してみる価値はある。ノンロットHP

今回は結局自然塗料の話ではなくなってしまった。明日は、塗料とは少々違うかもしれないが、最近ウッドデッキに塗っている木材保護材を紹介したいと思っている。  

Posted by やまね at 12:43Comments(0)シックハウスの話