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2007年07月20日

5つめのR

昨日、再生可能エネルギーとしての小規模水力発電の話がでたので少々続きを・・・

私だっていつもマムシや妖しい事にうつつを抜かしてる訳ではなく、真面目な時もあるのだface03

資源循環型社会において、CO2削減のために提唱された3つのR

REDUCE (抑制)

REUSE (再利用)

RECYCLE(再生利用)

最近では +REFUSE(拒絶) で4つのR

詳しくはeye's氏の
「環境共生計画レディオクラブ 6月11日 独サミット ポスト京都へ指針」でおさらいしてねface02

さて、有限な地球資源を利用するに当たり、まずは意識しなければならない4つのR

しかし最近見せられた資料をみて、正直唖然face08

残された可採年数

石油・天然ガス   50年
鉛・錫       22~23年
亜鉛        40年
銅         53年
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 ・
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4つのRをどんなに実践しても、埋蔵資源がたったこれだけしか残っていないとなると、かなり近い将来資源が枯渇するのは目に見えている。

一度製品の生産にまわされた資源は、どんなにリサイクルされようと、かならず目減りしていく。リサイクル・リユーズするにもエネルギーが必要だからだ。消費は消費を生む。そこでは決して新たな資源の生産は行われない。

「資源循環型社会」って、一見理想的な発想に思えるけど、実は破綻している。「持続可能」ということを考えたら、そこに生産可能なものを組み込んでいかなければ成立しない。

つまり4つのRだけでは、どんなに頑張っても枯渇の速度を緩やかにする効果しかないのだ。となると、新たな資源を作り出す必要がある。

RENEW (再生産)・・・これが5つめのR
地球外からのエネルギー(早い話が太陽エネルギー)を取り込んだ光合成により、人類自らが作り出すエネルギーを指す。すなわち農産物や木材のこと。



私がこの話を耳にしたきっかけは、居住関係と資源・環境保全に関するセミナーだったため、RENEWは資源に特定しての話だった。

しかし、RENEW「消費しても生産することができるもの」と定義するならば、「持続可能な自然エネルギー」RENEWととらえてよいのではないだろうか?

つまり風力発電とか水力発電とか潮力発電とか・・・

太陽熱エネルギーだって当然、最もダイレクトな、しかも地球外からのエネルギーだから、自然エネルギーとしては優良種とは思うが、eye's氏と同じ理由により、ダイレクトな太陽熱給湯システム以外、要するに、太陽光発電にはあまり賛同できない、今のところ・・・
(太陽熱給湯システムだって、飛騨地方ではお勧めしないが・・・でも、さすがに高知辺りではすごい威力です)

ところで、4つのRについてずいぶん悲観的なことを書いてきたが、私は決して4Rの具体的行動および重要性を否定するものではない。これは私達がいつでもできる、唯一の環境保全行動だから。


いつも持ち歩いているmy bag  1991年に友人と作って、結構あちこちに売りました

そして、これはお願い
家を建てようと思っている方へ
地球のエネルギー問題を考え、地球温暖化を憂いているのなら、ぜひ丈夫な木の家を建ててほしい。

耐用年数の長い木造住宅を建てるということは、住宅地に森を作るということです。
そこにはCO2が長年ストックされるのです。


私は「山音建築工房」というビルダーです。
今まではブログであまり宣伝してこなかったけど、今日はちょっと言ってみた。
自分達の仕事が新たな森の生産、新たな資源の生産RENEW に関わっていることを嬉しく思っている。


PS 5つめのRとして、農産物が安易にバイオエネルギーに流れる風潮には厳しい監視が必要かと思います。このあたりの事もeye's氏に500%賛同  

Posted by やまね at 17:04Comments(5)環境の話