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2007年09月15日

ばあちゃんの部屋~⑤

さて、珪藻土入りの漆喰壁「淡路なんば」、仕上塗りは既に終わっておりまして、乾くのを待っておりました。

乾いたのですが、なんというか、

土の臭いと布糊の臭い?が入り混じって、

なんか臭い・・・・・

漆喰だけならこんな臭いはしないんでしょうけどね、臭いが抜けるのにしばらくかかりそうです。

いくら自然素材といっても、臭いが気になってはどうにもなりません。

自然素材を使うということは、VOCの量もそこそこ増えるということを、ある程度理解していなければなりません。

これは木や畳でも同じ事です。体に良い悪いは関係なく、有機物質は臭いを発しやすいですから・・・

自然素材のものでも体調を崩す可能性はあるし、人工的な素材が全て身体に悪影響を及ぼすわけでもない、このあたりが有機物質の取り扱いのやっかいなところです。

臭いに敏感な人や特定の植物にアレルギーを持っている方は注意してくださいね。

詳細については過去記事「オーガニックVSケミカル」「アレルギーとシックハウス」のあたりをご覧下さい。

もっとも、漆喰をはじめとする壁の素材は、基本的に無機質が主剤になるので、多少の有機物の混入があっても、長期に渡ってVOCが発散されるということはほとんど考えなくても良いでしょう。

しっかり乾いてしまえば、壁に鼻をひっつけた時に少し臭う程度、少なくとも室内で苦痛になるほどの臭気を発散する事はないと思います。

ところでこれと これ 違いがわかるでしょうか?

ずいぶん黄色く見えますが、フラッシュのせいです、写真が下手なもんで・・・face04

本当の色は上の写真通り、ほとんど白に見えるアイボリーです。

左がコテ押さえした仕上げ、右は押さえなしです。

材料には麻すさがはいっており、これは骨材として壁を丈夫にする役割があるのですが、デザイン的にも柄となって現れます。

生渇きの壁をコテでよく押さえていくとこのすさが表れ、落ち着いた和風のテクスチャーになります。(左の写真)

反対に押さえず、少しコテ目を残すと、洋風に和風にもどちらにでも違和感のないテクスチャーに仕上がります。(右の写真)

自宅のことなので、面ごとに違う仕上げをしてみました。お客さんにテクスチャーを選んでもらうときのサンプルにもなるでしょう。


さて、ばあちゃんがやってくるまでに、この臭いが消えますようにと案じているのですが・・・

下地処理から仕上げまで、幾多の臭いに耐えて塗ってくれたおとーさんに感謝です、しぇしぇface06

内装工事が終わったので、この後はインテリア及び設備工事を補充して、過ごしやすい部屋にするつもりです。

また御報告しますね。




  

Posted by やまね at 09:35Comments(2)現場発