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2007年08月09日
廊下のない家4
マー君騒動やなんかで、しばらくお仕事ブログをさぼっている。
おまけに書きかけのままだよ(-_-#)

今日は「廊下のない家」の最終回です。
廊下のない家を寒冷地で作る場合の最大のポイントは、
冬季に開口部の開け閉めによって失われる暖気を極力少なくする事。
そのためには玄関と居住空間との間に緩衝帯を設けるとよい。
飛騨で真冬に窓を全開して換気する人はあまりいないと思うが、人が出入りするための玄関や勝手口の開閉は避けられない。
その場合、玄関と居室の間、もしくは勝手口とキッチンの間に
風除け室を設けると有効だ。
外からの冷気の流入や室内の暖気の流出を、このスペースが防いでくれる。
一般的な廊下のある住宅の場合、玄関を開けるとまずドーンと廊下があって、しかも悪い事にたいていその廊下には2階へ通じる階段がつながっている。
階段部分の吹き抜けでは冬期の温度差により煙突効果が生み出され、外からの冷気を呼び込み大きな熱損失が起きる。
高層ビルなどではこの煙突効果がよくおきる。たいていの場合、正面エントランスの上部が吹き抜けになっているからだ。これを防ぐため、気密性の良い回転ドアなどが良く使われているが、この回転ドアによって子どもの命が奪われるという悲劇が起きたのは皆さんも記憶に新しいだろう。
このような廊下のある住宅の場合、暖房の発想はたいてい個別暖房だ。だから玄関から少々冷気の侵入があってもしかたない?っ感じが否めない。しかし何度も書くように、廊下が寒いという事は、高齢者のヒートショック(注)を招いたり、屋内での結露を生み出す原因になる。今後住宅建築を考えている方は、少なくとも寒冷地では個別暖房は選択しないでいただきたい。
注)ヒートショック 暖かい部屋から急に寒いトイレに移動したり、寒い脱衣所で服を脱いだ直後に熱い浴槽に入ったりした時、急激な血管の収縮や拡張に伴い血圧が急変動して、脳血管障害などを引き起こすこと。
さて、玄関に風除け室を設けるというのは、それほど難しい事ではない。
玄関土間部分から上がったスペースと、リビングの間に建具を設ければよいのだ。
また、勝手口の場合、その風除け室はパントリーとなり、低温を保ちながらも凍結しない絶好の食料品庫となる。

また、我が家の場合はもうひとつ余分な部屋がある。ここはリビングからウッドデッキに出るための風除け室でもあり、サンルームとしてグリーンを飾るためのスペースでもあり、隣のケアルームとリビングを間接的に結ぶ空間でもあり、ネコ玄関?
の風除け室でもあるのだ。
よく、「こんな寒い地域で、大きな部屋を作ると寒くないですか」と質問されるが、
風除け室を設け、室内の空気を循環させる設備を設ける事で、この問題は解決される。
そしてこの方法は、各室を暖める個別暖房より確実に光熱費を抑え、CO2削減効果が期待できるし、なにより
室内の温度バリアがなくなることで、人と家の健康を維持する事ができるのだ。
ただしこれは、確実な正しい施工による断熱工事があって初めて可能になる。断熱の話については、また別の機会に書いていこうと思っています。
おまけに書きかけのままだよ(-_-#)


今日は「廊下のない家」の最終回です。
廊下のない家を寒冷地で作る場合の最大のポイントは、
冬季に開口部の開け閉めによって失われる暖気を極力少なくする事。
そのためには玄関と居住空間との間に緩衝帯を設けるとよい。
飛騨で真冬に窓を全開して換気する人はあまりいないと思うが、人が出入りするための玄関や勝手口の開閉は避けられない。
その場合、玄関と居室の間、もしくは勝手口とキッチンの間に
風除け室を設けると有効だ。
外からの冷気の流入や室内の暖気の流出を、このスペースが防いでくれる。
一般的な廊下のある住宅の場合、玄関を開けるとまずドーンと廊下があって、しかも悪い事にたいていその廊下には2階へ通じる階段がつながっている。
階段部分の吹き抜けでは冬期の温度差により煙突効果が生み出され、外からの冷気を呼び込み大きな熱損失が起きる。
高層ビルなどではこの煙突効果がよくおきる。たいていの場合、正面エントランスの上部が吹き抜けになっているからだ。これを防ぐため、気密性の良い回転ドアなどが良く使われているが、この回転ドアによって子どもの命が奪われるという悲劇が起きたのは皆さんも記憶に新しいだろう。
このような廊下のある住宅の場合、暖房の発想はたいてい個別暖房だ。だから玄関から少々冷気の侵入があってもしかたない?っ感じが否めない。しかし何度も書くように、廊下が寒いという事は、高齢者のヒートショック(注)を招いたり、屋内での結露を生み出す原因になる。今後住宅建築を考えている方は、少なくとも寒冷地では個別暖房は選択しないでいただきたい。
注)ヒートショック 暖かい部屋から急に寒いトイレに移動したり、寒い脱衣所で服を脱いだ直後に熱い浴槽に入ったりした時、急激な血管の収縮や拡張に伴い血圧が急変動して、脳血管障害などを引き起こすこと。
さて、玄関に風除け室を設けるというのは、それほど難しい事ではない。
玄関土間部分から上がったスペースと、リビングの間に建具を設ければよいのだ。
また、勝手口の場合、その風除け室はパントリーとなり、低温を保ちながらも凍結しない絶好の食料品庫となる。


また、我が家の場合はもうひとつ余分な部屋がある。ここはリビングからウッドデッキに出るための風除け室でもあり、サンルームとしてグリーンを飾るためのスペースでもあり、隣のケアルームとリビングを間接的に結ぶ空間でもあり、ネコ玄関?

よく、「こんな寒い地域で、大きな部屋を作ると寒くないですか」と質問されるが、
風除け室を設け、室内の空気を循環させる設備を設ける事で、この問題は解決される。
そしてこの方法は、各室を暖める個別暖房より確実に光熱費を抑え、CO2削減効果が期待できるし、なにより
室内の温度バリアがなくなることで、人と家の健康を維持する事ができるのだ。
ただしこれは、確実な正しい施工による断熱工事があって初めて可能になる。断熱の話については、また別の機会に書いていこうと思っています。